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開会にあたって

はじめに:安藤博 (東海大学 平和戦略研究所 教授)

 市民立憲フォーラム・シンポジウム「市民社会は憲法とどう向き合っているか―東北アジア意見交流会―」を始めます。市民立憲フォーラムの連絡係、事務局長を務める安藤と申します。
  まず第1部で、中国・韓国・台湾の方からご報告をいただき、それから第2部で日本の研究者からご報告を得て、東北アジアで市民が憲法とどのように関わり合い、向き合っているのかを討議したいと思います。
 本日の司会は、わたしたちのグループのメンバーである法政大学の江橋崇教授にお願いしています。それでは、どうぞ、よろしくお願いいたします。

コーディネーター:江橋崇 (法政大学 法学部 教授)

 本日は、よろしくお願いいたします。いま、安藤事務局長から趣旨のご説明がありました。この時期は、憲法記念日と絡んだ憲法関係のイベントが非常に多いですが、わたしたちの市民立憲フォーラムも2004年の4月24日に始まりましたので、この時期にイベントをすることになっております。とかくこの時期の行事では、いかに多くの人を集めたかが実績とされ、誇りになるものが多いのですが、わたしたちはあまり無理して人を集めるのではなく、しっかりとした議論をして、その結果をHP上にアップし、広く公開する。インターネットを通じて人々に呼びかけるということを目的としています。
  内容に関しては、最近、小泉首相をはじめ政府与党の人々が、憲法問題と靖国問題は国内問題だ、中国や韓国の人々が何かを言うのはチャンチャラおかしい、としていますが、そうではなく、むしろ日本の憲法の問題は、東北アジア領域全体の平和や友好に関わる問題でもあるので、東北アジアに議論を開いていき、この地域の人々の意見を聞くといった気持ちでなければならないのではないか、と考えていました。
  そこで本日は、各国の憲法に強い方々にお集まりいただき、二つのことをお願いしました。ひとつは、日本の憲法の問題について、その国の市民、市民社会、あるいは政府でもよいのですが、どういった意見、要望があるのかという点です。東北アジアの人々は日本の憲法のステークホルダー、利害関係人であり、その意見に真摯に向き合わなければなりません。そして、もう一つは、中国、韓国、台湾の自らの憲法について、日本の市民に分かってもらいたいことです。この二つの点について思いっきり意見を言っていただきたいと思います。
  当初の予定では、お三人の報告の後、一旦休憩ということでしたが、朱さんが、後半途中で退席しなければならないということなので、思い切ってそのまま議論に突入したいと思います。それでは、朱さんからよろしくお願いいたします。


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