Home > 3R全国ネットについてメールニュース> バックナンバー

「メールニュース」 バックナンバー

第200号(2019年2月9日発行)

  

☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆* ☆ * ☆ * ☆

   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 200号   2019 年 2 月 9 日

☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ 

小売店でのレジ袋の有料義務化がようやく進められそうですが、価格がいくらに設定されるのか、気になります。もし、「各事業者の判断」ということになれば、1円2円の低価格の店が増え、レジ袋の大幅な削減はあまり期待できない可能性があります。

2002年、アイルランドでは世界で初めてレジ袋に課税しました。その時の金額はレジ袋1枚につき0.15ユーロ(約20円)で、レジ袋が96%も減少したといわれています(その後リバウンドして辞退率が落ちたため、税率をさらにアップ)。

ちょうど同じ頃、日本でもレジ袋税が杉並区の議会で可決されました。 結局、杉並区のレジ袋税は施行されず、「レジ袋有料化等の取組の推進に関する条例」という形で結着しましたが、今の時代ならば、環境に特化して使うことを明確にした環境税に反対する人は少ないはず。そうであれば、単なる有料化よりも、例えば1枚10円以上の課税にして、リバウンドした場合にアイルランドのように国が即対応できるようにしておくのもよい方法ではないかと思います。

また、レジ袋対策を既に終了した国では、ペットボトルを減らす取組を進めています。日本でもようやく、積水ハウスが社内会議でのペットボトル使用禁止を打ち出すなど、大手企業もペットボトル削減に動き始めました。

2017年度のペットボトル販売本数が公表され、前年度より0.3%増え、236億本になったそうです。世界全体のペットボトル消費量は4800億本(2016年)で、うち4分の1は中国が占めていると いわれています。しかし、中国の人口は日本より10倍以上多いので、1人当たりの消費量は日本の約半分です。日本も早急にペットボトル削減に向け、取組を進める必要があるのではないでしょうか。
(政策委員 栗岡理子)

------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------

巻頭言
<1>【レポート】「裸の食べ物」はスーパーのプラスチック撲滅の始まり
<2> 中部リサイクル運動市民の会 永田秀和さんからの活動報告
<3> 環境教育用教材「容器包装をみなおそう!」が朝日新聞に掲載されました
<4> 学習会のお知らせ@海洋プラスチック問題Aサーキュラ―エコノミー(循環型経済)

--------------------------------------------------------- ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

<1> 【レポート】
■        「裸の食べ物」はスーパーのプラスチック撲滅の始まりを意味します。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

ニュージーランド、クライストチャーチのビショップデール(地名)。「New World」グループのスーパーでは「food in the nude」のラベルを貼った全ての野菜と果物のプラスチック包装をやめました。これにより、ネギやカブの売り上げが急上昇。当初は消費者からの反発も覚悟しましたが、返ってきたのはこれまでにない前向きな反応でした、と店主のボンド氏は言います。

ボンド氏が最初にこのアイデアを思いついたのは2年前。新鮮な野菜や果物がプラスチック包装されて売られるのに違和感を覚えました。

このグループでは、マイ容器持参(BYO; Bring Your Own)というもう1つの新しい取組を試しています。これまで制限してきた食品衛生上リスクのある肉や魚介類に対しても試行中です。紙による包装なども試行中とのことです。

国は「ニュージーランドプラスチック包装宣言」により、2025年までに全店舗・自社ブランドの包装を100%再利用・リサイクル・コンポスト可能なものにすると言います。

https://www.nzherald.co.nz/sponsored-stories/news/article.cfm?c_id=1503708&objectid=12188111&fbclid

(運営委員 小寺正明) 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ <2>中部リサイクル運動市民の会 永田 秀和さんからの活動報告  ■          3R政策地域研究会in名古屋

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「リユース中心のライフスタイルへ」

中部リサイクル運動市民の会では、リサイクルの前にリユース優先のライフスタイルを提案するため、名古屋市内38カ所で毎月定期的に開催しているリユース&リサイクルステーションで、資源を持ち込む市民に対してリユース品の寄付を呼び掛けています。

リユース品の対象としている品目は全部で12品目。 衣類・くつ・かばん・アクセサリー・食器・インテリア雑貨・本・おもちゃ・園芸用品・スポーツ用品・日用品・文房具などです。

まだ使えるけれども不要となってしまったもので、捨てるのはもったいというものが対象です。

リユース&リサイクルステーションの運営に協力いただいている市民ボランティアさんの地道な呼びかけにより、これまでリサイクルとリユースの違いを明確には認識していなかった市民のみなさんも、今では「こっちはリサイクルに回す衣類でこっちはリユースに回す衣類です。」といった感じで、持ち込む前に自宅であらかじめ分けて持ち込んでくださる方が増えてきました。

現在、それら寄付いただいたリユース品は、弊会が名古屋市内4カ所で運営しているチャリティーショップ「エコロジーセンターRe☆創庫(りそうこ)・Re☆ショップ」にて販売し、この地域で循環しています。 この環を名古屋市内全域に広げるべく、今後も一歩ずつ活動拠点を増やしていきたいと考えています。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ <3> 環境教育用教材「容器包装をみなおそう!
■   海洋プラスチックごみ削減に向けて」が朝日新聞に掲載されました

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

1月22日の朝日新聞夕刊(「eひと」のコーナー)に、3R全国ネットの中井副運営委員長が、環境教育用教材「容器包装をみなおそう!海洋プラスチックごみ削減に向けて」と共に大きく掲載されました。

「プラごみの深刻さを伝える」のタイトルのもとに、容器包装の3Rを進める全国ネットワークの活動や、小冊子のことなどが詳しく紹介されています。

●朝日新聞の記事(WEB版)は以下よりご覧ください。(登録すると全文が読めます) ⇒https://www.asahi.com/articles/DA3S13860307.html

この掲載の後には、全国から冊子の注文が届き嬉しい悲鳴を上げています。現在4000部が完売し、増刷して対応しています。多くの方がこの冊子を手に取ってご覧いただいて、プラスチックごみの課題の理解を深めていただきたいものです。

●小冊子の見本、申込方法等については、当会ホームページをご覧ください。 ⇒http://www.citizens-i.org/gomi0/

(運営委員 伊藤浩子) 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ <4> 学習会のご案内 @海洋プラスチック問題Aサーキュラ―エコノミー

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

@「海洋プラスチック問題」
NPO法人埼玉エコ・リサイクル連絡会設立40周年記念交流集会

<日時> 2月23日(土)10:00〜16:30
<会場>大宮ソニックシティビル 4階 402集会室
<参加費>資料代 500円(エコ・リサ会員は300円)
<定員>100名
<基調講演> 10:00〜12:00
「海から見る地球」〜プラスチックだらけの海〜
テクニカ海洋研究所代表 環境活動家 武本匡弘さん
「海洋プラスチック問題が私たちに及ぼす影響」(小冊子「容器包装をみなおそう! 」配布)
容器包装の3Rを進める全国ネットワーク 副運営委員長 中井八千代さん
<市民団体活動発表交流会> 13:00〜16:30

※お申し込み・詳細はコチラから
http://www.townnavi.info/eco-risa/

A「欧州で急速に進むサーキュラ―エコノミー(循環型経済)学習会」

海洋汚染対策として、日本でこれまで進めてきた「もったいない」 に加えて、石油や石炭などの原材料に頼らず、最新のデジタル技術を使って、今 ある製品や使われていない資産を最大限に活用して価値を高め、利益を生み出す 経済システムです。 EUの欧州委員会では、一般廃棄物のリサイクル率を 2035 年までに 65%に することを目指し、レジ袋やプラスチック容器ごみの削減 ( リデュース ) も推進し ています。 海洋ごみ対策とビジネスチャンスにもなるCE について詳しく学習します。ぜひご参加ください。

<日時> 2月27日(水)14:00〜15:30
<会場>環境パートナーシップオフィスGEOC
東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F
<講師> 地球環境戦略研究機関 IGES 粟生木千佳さん
<参加費> 無料
<主催> グリーン連合 (担当:3R全国ネット)

※お申し込み・詳細はコチラから
https://greenrengo.jp/archives/1437

----------------------------------------
事務局からのお知らせ
-----------------------------------------

● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2019 年 3 月 25日(月) 14:00 〜 16:00
場所:市民運動全国センターです。

※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆

容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆