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「メールニュース」 バックナンバー

第114号(2011年8月22日発行)

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース 
      第 114 号   2011 年 月 22 日 

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ゼロ・ウェイスト宣言をめぐって
先月、国際環境 NGO FoE Japan 主催のゼロ・ウェイストに関するセミナ 
ーに参加し、ゼロ・ウェイストアカデミー理事の松岡夏子さんの講演を聞き 
ました。 松岡さんは、ゼロ・ウェイストの意義について、挑戦目標を明確に 
し、戦略的に取り組むターゲットを設定することにあると、そのエッセンスを 
簡潔に述べています。 
 日本では、ゼロ・ウェイスト宣言を行っている自治体は、徳島県上勝町 
( 2003 年)、福岡県大木町( 2008 年)、熊本県水俣市( 2009 年)の 
つにとどまっています。なぜ日本では広まらなのでしょうか? 
 計画の立て方には、対照的な つのアプローチ方法があります。一つは、 
過去の延長線で、どのような取り組みが可能かを考える方法であり、「フ 
ォアキャスティング」といいます。もう一つは、将来の目標を定め、それから 
逆算して、どのような取り組みが必要かを考える方法で、「バックキャステ 
ィング」といいます。温室効果ガスの排出削減目標やゼロ・ウェイスト宣言 
がその代表例です。 
 日本では、現状からあまり踏み出さない前者の考え方が何となく信用 
され、現状を大きく変えようとする後者の考え方はなかなか受け入れられ 
ないのです。だが、持続可能な社会を形成するためには、バックキャスティ 
ング・アプローチが必須といってもいいと思います。 

(事務局 小野寺 勲)


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目 次 --- C o n t e n t s ------- 
巻頭言 
1、現在までの請願提出状況 
2、第 16 回東京とことん討論会報告 
3、「市民と学生のためのセミナー」報告 
4、 WEB 情報のご案内 
5、事務局からのお知らせ 
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■ <1> 現在までの請願提出状況をご報告します 
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今国会への請願の提出は、締め切らせていただきす。 もし署名がまだお手元 
にありましたら、至急お送りください。  これまで、多くの皆さまのご協力、本当 
にありがとうございました。現在、衆・参合計 351,485 筆の署名が提出されて 
います。

   ◇衆議院の環境委員会には、 63 件、署名者通数計 255,609 名の請願が 
提出されました。紹介議員は以下のとおりです。 受理順  月 18 日現在)   

議員名の後の数字は、提出件数です。 

  塩川鉄也議員 共産 、重野安正議員 社民 、藤田一枝議員
民主 、城井崇議員 民主 、中屋大介議員 民主 、伊吹文明 
議員 5 ( 自民 、下村博文議員 自民 、竹本直一議員 自民 、 
谷畑孝議員 自民 、吉野正芳議員 2 ( 自民 、田中和徳議員 自民 
河野太郎議員 自民 、石森久嗣議員 民主 、大泉ひろこ議員 民主 
西村康稔議員 2( 自民 、北村誠吾議員 自民 、今村雅弘議員 自民 
江端貴子議員 2( 民主 、小池百合子議員 2( 自民 、高木美智代議員 
 ( 
公明 、森山浩行議員 民主 、竹田光明議員 民主 、中屋大介 
議員 民主 、石井啓一議員 公明 、村井宗明議員 民主 、 
江田康幸議員 公明 、阿部知子議員 社民 、重野安正議員 社民 
田島一成議員 4( 民主 、中島隆利議員 2( 社民 、吉泉秀男議員 社民 
井上信治議員 自民 、冨田茂之議員 公明 、手塚仁雄議員 民主 
木内孝胤議員(民主)、 川島智太郎議員 民主 、松浪健太議員 
 ( 
自民 、井上真治議員 自民 、木村たけつか議員 民主 、田中康夫 
議員 日 、工藤ひとみ議員 民主 、古屋範子議員 公明 、池坊保子 
議員 公明 、遠藤乙彦議員 公明 、 漆原良夫議員 公明 、斉藤鉄夫議員 
公明 、赤松正雄議員 公明 、 坂口力議員 公明 、佐藤ゆうこ議員 無 、 
近藤美津枝議員 自民 、森岡洋一郎議員、 民主 、古川禎久議員 自民 )

 ◇参議院の環境委員会には、 21 件、署名者通数計 95,876 名の請願
提出され、紹介議員は以下です。 受理順 )

 大河原雅子議員 3 ( 民主 、金子恵美議員 民主 、吉田忠智議員
社民 、加藤修一議員 公明 、水野賢一議員 2 ( みん 、有村治子
議員 自民 、川田龍平議員 みん 、岡田広議員 自民 、福島みずほ
議員 社民 、白浜一良議員(公明)、長谷川岳議員 自民 
松あきら議員 公明 、若林健太議員 自民 、山内徳信議員 社民 
吉田博美議員 自民 、荒木清寛議員 公明 、山谷えり子議員 自民 
又市征治議員 社民 )



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■ <2> 第 16 回東京とことん討論会報告 
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  月 日 金 、太田区立消費者生活センターにて約 280 人の参加で開催。 基調講演で ISEP の松原氏から「持続可能なエネルギーのあり方」と題して、原発から再生可能エネルギーへの転換が可能であること。 城南信金の吉原氏か らは「原発に頼らない安心できる社会へ」と題してマスコミが取り上げない裏側な ども話された。 
 第 分科会では、「都会のど真ん中にある清掃工場の安全性」について、疑 問や課題を、東京二十三区清掃一部事務組合、大田区、市民で共有した。 
 第 分科会では「改正容器包装リサイクル法」の現行制度の問題点と解決策 について、市民、事業者、行政三者がそれぞれの立場から提言を出し合い、2R を促進する循環型社会をめざすために法や制度はどうあるのが望ましいのかを討論。 また公共施設や街にあふれる自動販売機の問題を取り上げ、その必要性、節電・ 経済効果、自販機適正配置などを、ワークショップ方式で大いに語り合った。 
  第 分科会は、 ・ 11 以後の暮らしを「天然自然と共存して循環型社会を創 出」するとし、生ごみを通して、微生物の力で循環している様々な事例など、ごみ減 量に止まらない、次の時代に向けた分科会となった。 
 第4分科会は「3・11以降、いったい何を学び、どう生きるべきなのか?」をワール ドカフェ方式で、処理できない“核のごみ”の実態を知り、「放射能汚染から子どもを 守る」ために、脱原発に向けた再生可能エネルギーへの転換がいかに可能かを把握 する会となった。 全大会の 最後にアピール文を読み上げ、拍手で 承認 された。 

事務局 中井八千代)
  
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■ <3> 廃棄物資源循環学会主催「市民と学生のためのセミナー」報告 
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7月 22 日「びん商のヤード探訪とリユースびんの将来を語ろう」と題して、廃棄物 
資源循環学会主催「市民と学生のためのセミナー」が、足立区舎人地域学習 
センターで開催された。講師 は 株 トベ商事社長の戸部昇さん 、 コメンテーター 
に容器包装の 3R を進める全国ネットワークの中井八千代、コーディネーターは 
学会企画委員の山本耕平さん。 
 まず「びん商の仕事・川下から見た循環型社会」と題して 代目の戸部さんか 
ら、初代が始めた空きびん回収・販売。創業 1893 年(明治 26 年)以来、空きび 
ん回収・販売一筋だったが、平成から状況変化で、リサイクル事業を拡大。昭和 
48 
年の石油ショックから省エネが進んだが、他方、リターナブルびんは平成 14 年 
で重量ベースで8%足らずまで、一升びんは 11 億本から3億本まで減少した。リ 
ターナブルびんの普及と課題としては、PETボトルとの競争。消費者の取組に加え 
「詰めて売ろう」というメーカーが、環境に理解を持って取り組まない限り、リターナブ 
ルびんは広がらない。「リユースの基準」を作っていかないと環境は守れない。 

 続いて 3R 全国ネットの中井より、見えにくい税負担による容器 包装 リサイクルの 
現状を「見える化」して、メーカーに、循環 と社会的コストの低減 を配慮 した 容器設 
計 ・ 素材選択を進めるしくみ (EPR) とリユースの必要性。 リユースびんの将来のために 学校牛乳はリユースびんにして、美味しさとリユースびんの有用性を伝える。 
国・自治体がリユースびんを推奨。飲料店、式場、学校、 宅 配等のクローズドシステ 
ムを支援する しくみ。 大 学構内や映画館、地域内流通など新たなリユースシステム 
の構築などについて提案した。 
セミナーの後、戸部商事の洗びん施設・PETボトル破砕施設等の見学をした後、 
再度会場に戻り、活発な質疑応答・意見交換が行われた。
事務局 中井八千代)

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■ <3> WEB 情報のご案内 
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●日本容器包装リサイクル協会の HP では、こんな内容が UP されています。 
昔に比べると、ずいぶん情報公開が進んでいますね。 
http://www.jcpra.or.jp/index.html 
2011 
年 月 日 「再商品化義務履行者リスト」(H 23.6.30 現在) 
2011 
年 月 日 「委託料金事業者別リスト(公表同意事業者のみ)」(H 23.6. 
30 
現在) 
2011 
年 月 21 日 「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する 
法律第 20 条第 項」に基づく公表について〜農林水産省報道発表資料〜 
2011 
年 月 21 日 再商品化事業者の重大な不適正行為に対する措置適用に 
ついて 

●全国清涼飲料工業会では、 
国産PETボトル用樹脂キャップの「白無地」統一化が進められています。 
http://www.j-sda.or.jp/110722.html 
このような取り組みは、市民も応援したいですね。 そして、 PET ボトルのメカ二カ 
ルリサイクルと同じように、キャップ to キャップの水平リサイクルを、ぜひ実現してい 
ただきましょう。 

●九都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、 
横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)では、 「容器包装ダイエット宣 
言」が進められています。 
http://www.diet-youki.jp/index.php   
宣言をしている事業者の取組みが掲載されています。
事務局 山本義美)

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事務局からのお知らせ 
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● 会議開催日程 
◎ 運営委員会 
◇ 2011年8月2 日(木)18:30〜20:30 
◇ 場所:市民運動全国センター 

※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまにBCCでお 
送りしています。ご不要の方はご連絡ください。 


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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局 
E-mail 
: reuse@citizens-i.org 
URL 
: http://www.citizens-i.org/gomi0/ 
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F 
 市民 運動全国センター内 
TEL/03-3234-3844 
   FAX/03-3263-9463 
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