市民と議員の条例づくり交流会議

◆市民と議員の条例づくり交流会議2007 プログラム詳細

市民と議員の条例づくり交流会議2007(第7回)
「いま動き出す自治体議会改革― 自治体議会を「開かれた討論の広場」へ!」
〜改革先進議会からのレポート、改革への検証、そして、討論の二日間!〜
2007.9.1(土)〜2(日)@東京・市ヶ谷

=280名を超える参加により、盛況に終了いたしました=

日  程:2007年9月1日(土)【13:30-17:30】〜2日(日)【10:00-15:30】
場  所:法政大学市ヶ谷キャンパス「外濠校舎」
参加費:議員・自治体関係者(議会事務局等)10,000円、市民5,000円、学生2,000円
交流会:3,000円(別途)

主  催:市民と議員の条例づくり交流会議2007実行委員会
     自治体議会改革フォーラム ( http://gikai-kaikaku.net/
     法政大学ボアソナード記念現代法研究所 ( http://www.hosei.ac.jp/gendai_hou/
後  援:財団法人地方自治総合研究所  ( http://www1.ubc.ne.jp/~jichisoken/

★チラシ: オモテウラ (8月16日現在)

<プログラム>
第一日◎9月1日(土)
◆第一部:13時30分〜15時30分(120分)
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こんな議会ならいらない!?―自治体議会の現実と求められる改革の方向性
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○基調提起  廣瀬克哉さん(自治体議会改革フォーラム呼びかけ人代表)
○全国自治体議会の運営に関する実態調査2007 調査結果をどう読むか
 ・廣瀬克哉さん(提起・進行)
 ・加藤幸雄さん(元全国市議会議長会)
 ・伊藤藤夫さん(福井県地方自治研究センター/元越前市議会議員)
 ・西尾真治さん(ローカル・マニフェスト型政策推進研究会 代表)
○ディスカッション
 ※参考
 ◇自治体議会改革フォーラム 全国自治体議会の運営に関する実態調査2007 調査結果
 ◇地方自治職員研修(2007年7月号/公職研)
 改革に舵を切れ!―自治体議会・生き残りをかけて 【対談】佐藤竺×大森彌/進行:廣瀬克哉
 ◇月刊「地方自治職員研修」(07年6月号/公職研 )
 <議会は変わる>改革どこまで進んでますか・あなたの議会〜自治体議会改革フォーラムの全国調査から
  ◇「自治体チャンネル+」(07年5月号 No.97/三菱総合研究所 )
 <キーパーソンに聞く>自治体議会改革−多様な当事者が議論をする舞台に

◆第二部:15時40分〜17時30分(110分)
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変えなきゃ!議会―自治体議会を「開かれた討論の広場」へ!
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○大検証!議会改革は市民社会の争点となったのか!?
 〜議会改革キャンペーン“変えなきゃ!議会2007”を振り返る
 ・どのように議会改革を訴え、どこまで政策として広めることが出来たのか
 ・議会改革は“票”になったか!?

○これからの議会改革戦略
 ・どのように議会改革を進めていくのか/課題を共有していくか
 ・動き出した議会改革への取り組み

◆第三部(交流会):18時〜20時(120分)
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 リレートーク“わたしの議会改革提案”
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第二日◎9月2日(日)
◆全体会:10時〜12時(120分)  パネルディスカッション
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動きだした自治体議会改革―自治の姿を展望する/分権時代における議会の役割
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議会はなにをめざし、どう変えようとしたのか。議会基本条例の制定や経緯、改革の過程で、どのように課題を共有し、実現してきたのか。長や市民の反応・評価、関係など、具体的な論点・課題について議論し、めざすべき改革の方向性、議会のあり方を展望する。

○コーディネーター:辻山幸宣さん(地方自治総合研究所所長)
○パネリスト
 ・三谷 哲央 さん(三重県議会議員)/三重県議会(※参考:三重県における議会改革
  ―分権時代を先導する議会を目指して
 ・安本美栄子さん(伊賀市議会議員)/伊賀市議会(※参考:伊賀市議会基本条例
  ―分権社会の議会のあり方/市民・行政との関係、めざすべき姿
 ・山本 修司 さん(栗山町議会議員)/栗山町議会(※参考:議会改革・議会活性化
  ―自治体議会改革<分権時代における議会の役割>
○コメント:廣瀬克哉さん(法政大学法学部教授)

◆分科会:13時〜15時30分(150分)
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◎第1分科会「討論の広場へのアプローチ」
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議会をどのようにして討論の広場に変えていくのか。委員会審議において「討議」を制度化した事例や、参考人制度を活用して市民との討議・対話を行っている議会、議員提案条例づくりの過程で市民も交えて討議を行った実践などから、議員同士が議論し、市民も議論に参加するための具体的なアプローチを検討する。

<報告・パネル>
◇須坂市議会―委員会審査における「討議」の採用/参考人制度の活用・招致事例/定数・報酬等 改革検討委による市民懇談会
 ・善財 文夫さん(須坂市議会議員)
◇伊賀市議会―自由討議&政策討論会がめざすもの、市民との対話による議会基本条例づくり:市 民と議会の意見交換会、住民説明会、パブコメ/議会報告会
 ・安本美栄子さん(伊賀市議会議員)
◇栗山町議会―討論の広場をめざして:なぜ討議が必要か、参考人活用、一般会議、議会報告会
 ・山本 修司さん(栗山町議会議員)

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◎第2分科会「インターネット中継は、議会改革の切り札になるか」
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議会を身近にするツールがインターネット。中継・録画により、傍聴に行けない市民も議会の様子が分かるようになる。本会議に加えて委員会も中継することで議会は、そして議員はどう変わるのか。導入した経緯やその費用、課題などを徹底検証!

◇本会議以外への録画中継実施議会からの報告
 ――導入の経緯/中継・録画の内容と導入・運用経費、アクセス(件数・推移)
 ――議会(審議・質疑内容)は変わったか、市民の反応・評価など
 ・武蔵野市議会(本会議/予算・決算特別委員会)
 ・世田谷区議会(本会議/予算・決算特別委員会)
 ・横浜市議会
(・導入議会実施状況<資料>紹介)
 ・石川県羽咋市議会(常任委員会)、大阪府議会、京都府議会(常任委員会同時中継録画も)

◇ ディスカッション
 〜導入への壁、問題点、実現へのアプローチ、常任委員会への導入は可能か、など

◇インターネットで議会をもっと身近に、もっともっと公開しよう!
 ・録画中継を安く導入する方法(案)
 ・全体討議:透明性のある議会をめざして/議会の公開/情報発信、広報戦略

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◎第3分科会「市民と議会の関係」
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開かれた議会をつくるためには、選挙で議員を送り出したまま4年間お任せではいられない。議会内部だけで進める改革は、会派の壁や選挙への配慮等に阻まれて、「現実的」な範囲に収まりがちだ。議会ウォッチングや政策実現への働きかけ、議会への参加や対話の仕組みづくりなど、市民からのアプローチを模索する。

1)議会ウォッチングから「議会改革」への提案
 ・森野やよいさん(小平市「政治・知りたい・確かめ隊」)
2)市議選候補者に「マニフェスト」を逆提案
 ・山内和夫さん(東海大学教授/市民団体「多摩自由大学」学長)
  ※マニフェストを逆提案 多摩市の住民サークル、新市議全員へ送付(東京新聞2007/5/22)
3)議会との関係づくり
  四日市市民協働研究会と市民協働促進条例(仮称)の制定について
 ・松井真理子さん(四日市市NPOセクター会議 議長)
4)請願・陳情者の意見陳述 好プレー・珍プレー
 ・たかぎ章成さん(法政大学大学院政治学研究科博士後期課程、こがねい情報公開市民会議

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◎第4分科会「都市計画審議会で都市計画を議論するには?」
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地方分権が進み、市区町村の都市計画審議会(都計審)の役割があらためて問われている。政令により市民と専門家と議員が「同じ場」で議論を行う都計審は都市計画の決定・運営で大きな役割を果たす存在となりうる。本分科会は「市民のための都計審」への改革と、その中における議員の役割について、あるべき姿と今後の展望を議論したい。

1)議会と都市計画の関係を考えるためのメモ  饗庭 伸さん(首都大学東京)
2)都市計画審議会と議会の関係―東京都49区市調査からの報告―
 ・コーディネーター:長野 基さん(跡見学園女子大学)
3)都市計画審議会のこれまでとこれから
 ・早川 淳さん(まちづくり支援・東京ランポ 理事)
4)都市計画自治と都市計画審議会のあり方  
 ・加藤仁美さん(東海大学工学部建築学科教授)
5)議会建設常任委員会と都市計画審議会の関係の実態について
 ・苗村洋子さん(東京都小平市議会議員)

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◎第5分科会「自治体財政と議会」
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地域財政における議会責任の重さを突きつけた「夕張ショック」。財政監視・監査機能を発揮するために、議会・議員は何をなすべきか。制定された自治体財政健全化法と示された4つの財政指標を検証するとともに、健全な財政運営確立における議会の責任と果すべき役割を探る。

0)自治体財政と議会、論点メモ
 ・ コーディネーター:菅原敏夫さん(地方自治総合研究所)
1)動き出した新しい地方財政の仕組みと議会
 ・澤井 勝さん(奈良女子大学/地方財政情報館 主宰)
2)財政健全化法の問題点とこれからの議会の役割
 PartT〜自治、分権に逆行する、国の管理強化〜
 ・藤居阿紀子さん(東京・生活者ネットワーク代表委員)
 PartU〜問われる自治体の情報公開への取組み〜
 ・保谷なおみさん(東京都西東京市市議会議員)
3)議会で財政監視機能を発揮するために
 自治体財政と議会―栗山町議会での取り組みから※参考/NHK「広がる“議会力”格差」 
 ・中尾 修さん(栗山町議会事務局長) 
 ・我孫子市議会/予算特別委員会における議員討議(仮)(=報告依頼中=)
4)全体討議:地域の財政課題を解決するために

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◎第6分科会「地域ガバナンスにおける議会の責任」
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“効率的で質の高い公共サービス”を掲げ、各地でさまざまなアウトソーシング手法が導入されている。指定管理者制度の現状や課題、自治体版「市場化テスト」条例化の事例などから、行政改革、ひいては地域ガバナンス改革における議会の果たすべき役割と責任を検証し、今後の課題を検討する。

 コーディネーター:菊地端夫さん(明治大学)

1)自治体業務アウトソーシングの現状と課題
 ・伊藤久雄さん(東京自治研究センター事務局長)
2 )指定管理者制度の現状と課題
 ・桧森隆一さん(ヤマハ株式会社 静岡企画推進室 )
3)地域ガバナンスにおける議会の「可能性」〜協働コンサルタントとしての一試論〜
 ・西宮幸一さん(東京都府中市議会議員)
4)全体討議:地域ガバナンスにおける議会の果たすべき役割と責任

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◎第7分科会「自治体議会の常識をぶち壊せ!−新人議員研修のウソ−」
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議員は、何をできて、何ができないのか。根拠のない慣例による束縛や、従う必要のない「標準会議規則」など、自治体議会で幅をきかせるウソを暴く。壁にぶち当たった新人議員、議会を変えたいベテラン議員、議会を活用したい市民の参加を待つ。
★お願い:参加される新人議員の方は、当日、新人議員研修の資料などをお持ち下さい。もし可能であれば、事前にお送りいただけると幸いです。

◇基礎講座&コメント:高井章博さん(中央大学法学部兼任講師・元三鷹市議会副議長)

ご連絡先●市民と議員の条例づくり交流会議実行委員会事務局
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-7-3-2F(市民立法機構気付)
TEL:03-3234-3844/FAX:03-3263-9463/E-mail:jourei-kaigi@citizens-i.org