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4月12日プラ手法検討会に中井さんが意見発表

拡大生産者責任法の制定など、8項目の意見を述べました。

プラ手法検討会 「プラスチックの再商品化手法検討会」(*文末に説明)が実施している事業者・地方自治体・消費者からのヒアリングに、消費者として3R全国ネットに出席依頼がありました。2010年4月12日開催の検討会には、消費者からの説明員として3R全国ネットの運営委員の中井八千代さん(市民提案の循環型社会をめざす会)、補佐に植田靖子さん(23区プラスチック懇談会)が出席し、3R全国ネットとしての意見を述べました。中井さんの発言の要旨は次の通りです。また、植田さんはごみ焼却に伴なう問題点について補足発言をしました。(写真・中央に着席の白い服の女性が中井さん)

■発言要旨■

 容リ法の制定でリサイクルは進んだが、ごみはあまり減っていない。循環基本計画で2010年までに、ごみをマイナス20%(2000年比一人一日当り)と掲げたが、半分しか達成できず、2015年に先送りになっている。まずごみの発生抑制を徹底するために次の8項目を提案する。

  1. 事業者:環境配慮設計を徹底する。(過剰包装の見直し、汚れが落ちやすい形と材質、単一素材化など)
  2. マークを見やすく、厳格に付ける(塩ビやアルミ蒸着などのリサイクルに向かない複合素材にはマークを付けず、課徴金をかけて代替を促す)。「簡単に汚れを落としてリサイクルに出してください」などのメッセージを付けて分別を促す。
  3. 店頭回収を強化し、自主回収を進める。支援策と消費者にポイント制を。
  4. 自治体選別を止め、再処理施設で利用用途に応じて選別する(ソーティングセンター)。
  5. 自治体:資源のゆくえ(再生品・利用度等)の見える化と廃棄物会計の公表。
  6. 国:拡大生産者責任を法制化する。
  7. レジ袋の無料配布を禁止する。
  8. 教育機関や官公庁では、使い捨て容器の利用を止める。リユース容器を推進する。

(*)「プラスチック手法検討会」の正式名称は、「中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会プラスチック製容器包装に係る再商品化手法専門化委員会、産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会容器包装リサイクルWGプラスチック製容器包装に係る再商品化手法検討会、合同会合作業チーム」で、チームの主査は、独立行政法人国立環境研究所循環型社会・廃棄物研究センター長・森口祐一さんです。

(2010年4月15日)