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2013年12月11日開催

学習会「どう変える!容器包装リサイクルの“しくみ” より効率的なシステムの構築をめざして」 を開催しました

 2013年12月、(公益財団法人)日本容器包装リサイクル協会常勤理事・企画広報部長の木野正則さん、 (公益社団法人)全国都市清掃会議専務理事の佐々木五郎さんをお招きし、より効率的なシステムの構築をめざして容器包装リサイクルの“しくみ”をどう変えたらよいか、お話を伺いました。

■テーマ『どう変える!容器包装リサイクルの“しくみ”-より効率的なシステムの構築をめざして−』
【日 時】 2013年12月11日(水)14:00〜16:40
【場 所】 飯田橋セントラルプラザ 16F(A)

●木野正則さんからは、10月15日の「産業構造審議会容器包装リサイクルワーキンググループと中央環境審議会容器包装の3R推進に関する小委員会の第2回合同会合」の説明資料(「容器包装リサイクル法に基づく再商品化事業の運用状況について」)に基づき、指定法人としての主な業務内容や再商品化事業の進展状況、入札制度の運用状況などについて報告いただきました。続いて、協会が取りまとめた、事業者より指摘されている「容器包装リサイクル制度に関する課題事項」について報告いただきました。(合同会合の資料と議事録は経済産業省のWEBサイトで公開されていますので、参照ください。)
説明資料   *議事録

■主な質疑のポイントは以下のとおりです。
Q.材料リサイクルの残渣50%分は、どう処理されるのか?
A.産業廃棄物の扱いで固形燃料(RPF)になる。
Q.容リ協会のソーティングセンターの実験はどうなったか?
A.伊勢崎市の実証実験について中間報告を行った。最終報告は平成25年度が終わってから。
Q.情報公開の状況はどうか?
A.情報公開は協会の方針でもあり、WEBサイトに自治体ごとの再商品化事業者を掲示している。
●佐々木五郎さんからは、「容器包装リサイクル法の見直しに向けて〜自治体の廃棄物処理の現状と課題〜」について、報告いただきました。(佐々木さんの報告資料についても、一部は合同会合の説明資料が使用されていますので、参照ください。)
説明資料   *議事録

■主な質疑、意見交換のポイントは以下のとおりです。
Q.容リ法の成果で最終処分量が減ったのではなく、不燃や粗大ごみを選別した自治体の成果では?
A.容器包装そのもので減らした量はわずかだが、分別などで意識を変えることにはつながった。
Q.ケミカルへの批判はどういうことか?
A.油化やガス化などリサイクルの名に恥じないものに絞るべきで、燃料代替に近いものは議論すべき。
Q.ごみの有料化は、減量のインセンティブがあるか?
A.ごみ処理責任は自治体にあり、住民と自治体が決めることであり、容リ法見直しとは直接関係ない。
Q.その他プラについては、出す側の問題もあるのでは?
A.その他プラは多くの改善点があり、一括で集めてソーティングセンターで選別する方法もある。
(参加者の意見)
○ペットボトルは店頭回収すべきだが、スーパーに費用がかかるので、容リのしくみに入れて費用を支払うべき。
○合理化拠出金が終わったら、回収品の品質が下がったと言われる。自治体ではプラ回収の費用が過酷なので、やりたくてもやれないでいるのが現状だ。質を確保しつつ効率化を図ることが見直しのポイントではないか。

(文責/3R全国ネット事務局)