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2013年7月30日開催

学習会「個性的なリユースシステムは社会を変えられるか」 を開催しました

2013年7月30日、びんリユース推進全国協議会副代表の幸智道さん、びん再使用ネットワーク代表幹事の中村秀次さん、NPO団体World Seed副代表理事の中島光さんをお招きし、地域に密着した、個性的で、斬新な、リユースびんの取組みについて、それぞれ話題提供いただきました。

■テーマ『個性的な“リユースシステム”は社会を、変えられるか!』
【日 時】 2013年7月30日(火)14:00〜16:30
【場 所】 飯田橋セントラルプラザ 16F(A)

●びんリユース推進全国協議会副代表の幸智道さん

  • リターナブルびん(=リユースびん)の代表的な商品、1990年代以降のワンウエイびん(=リサイクルびん)との推移の比較、ライフサイクルアセスメント(LCA)手法によるリユースびんの環境優位性等についてお話しいただき、「リユースびんの輸送距離の短縮と使用回数5回(=回収率80%)以上」が大事なポイントであると指摘されました。

  • びんリユース推進全国協議会の活動として、2013年度の6つ地域での計画をお話しいただきました。(6地域⇒@東北(福島)+北海道、A関東・甲信越、B東海、C近畿、D九州・沖縄、E中・四国。)

●びん再使用ネットワーク代表幹事の中村秀次さん

  • 生協で取組んでいる規格統一したRびんの取組みや全国200余りの自治体を調査した廃棄物会計による容器別の収集費用などについてお話いただきました。

  • さらに、リユースびんを社会に広めるために、学生や市民といっしょに開発したRドロップスの開発秘話やテスト販売のようす、そしてRドロップス第二号への再開発と鉄腕アトムを印刷した十万馬力新宿サイダーの市場デビューまでお話しいただきました。

  • 現在、Rドロップスは、新宿区の『新宿サイダー』、福井県池田町の『いけソーダ』、奈良県の『と、わ』として採用されています。

●NPO団体World Seed副代表理事の中島光さん

  • 学生時代に設立したNPO団体であるWorld Seedを起点として、様々な関係当事者とのコラボレーションを進化させながら市場デビューさせた、リユースびん入り大和茶『と、わ(ToWA)』についてお話しいただきました。

  • 内容は多岐に渡り、開発コンセプトから印刷デザインの選定秘話、事業の展開、導入状況から現在の販売状況等々。ポイントは、リユースびんにより、「環境」と「地域」を結びつけたことにあります。

■主な質疑、意見交換の概要は以下のとおりです。
Q.昭島でPET入りの水を配っているが、これをRドロップスにできないか?
A.Rドロップスは留型ではなく誰でも使える。ぜひ取組んでほしい。必要であれば何でもサポートする。
Q.環境省は2Rを強化しているが、経産省や農水省はどうか?
A.大枠は同じだと思うが、詳細は承知してない。
⇒会場からは、新潟の『てtoて倶楽部』によるリユースカップの取組みや、びんリユース推進全国協議会が要請したグリーン購入法の見直しにより「会議」の中にリユースびんが盛り込まれたことなどの情報提供がありました。

(文責/3R全国ネット事務局)

各団体のWEBサイトもご覧ください。
びんリユース推進全国協議会http://www.bin-reuse.jp/
びん再使用ネットワークhttp://www.binnet.org/
NPO団体World Seed http://www.world-seed.com/