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3R政策地域研究会in静岡で公開学習会

2012年9月8日(土) 容器包装の3R政策地域研究会 in 静岡 公開学習会
「さよなら大量リサイクル!容リ法の何が問題か?本当の循環型社会を求めて」 を開催しました。

日時 2012年9月8日(土)13時30分〜
場所 静岡県教育会館地下C会議室
(静岡市葵区駿府町1-12 Tel:054-252-1011 Fax:054-254-1028 セノバ向え)
特別講師 中井八千代 さん(3R全国ネット)

上記集会を無事に以下のように開催しました。

【1】参加者総数 27名 内訳(東京1、静岡市葵区駿河区14、静岡市清水区6、富士市1、沼津市3、御殿場市1、浜松市1)(静岡市議2名、びん商組合3、生活クラブ生協他一般市民22名)

【2】開会挨拶  壷阪(「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク)
13時30分〜35分

昨年の3月11日には静岡市議会に容リ法改正の意見書採択にむけて、午前中に静岡市議会の委員会で約1時間発言をさせてもらいました。
結果としては、昨年の6月議会で意見書は不十分なものではありますが、採択されました。
※平成23年6月定例会の結果 (6月16日〜7月7日 会期22日間)  http://www.city.shizuoka.jp/deps/gikai/data/kekka/kekka2306.htm

しかし、実際はその午後に起きた大震災、福島第一原発の悲惨な事故、容リ法改正問題は、どこかに飛んで行ってしまったような感じでした。
今年の6月、3R全国ネットより、電話があり、「今行動を起こさなければ、容リ法改正はありえない」との問題提起を受け、本日の学習会を計画しました。
市民案をよりよいものにするために、新しい出発をしましょう。

【3】基調講演  中井八千代 氏(3R全国ネット)
13時35分〜15時5分
容リ法の基礎、容リ法の問題点、容リ法の改正ポイントについての講演
詳細は、以下YouTubeより
大量リサイクルから2R優先へ「市民案」とは_中井八千代さん  1時間26分43秒
https://www.youtube.com/watch?v=2mzkELFk1Vg

【4】質疑
15時10分〜16時20分
主な質問意見
●汚れがあったり、指定袋のように容リ法の容器包装でないものなどが引取を拒否されるそこがわかりにくい。
●その他プラをやっていない地域だと市民案はわかりにくいのではないか
●容リ法の対象がわかりにく。プラスチックだからリサイクルしてくれるわけではない。
●合併による指定袋の統一で、旧指定袋が使えなくなり、その他プラではなく燃えるごみとして処分しなければならない。
●(ベール化して他地域に運ぶより)収集後すぐにその場でペレットにしてペレットとして売却した方が良い。
●収集・選別・保管のうち、特定事業者に「選別・保管」に任せるとなっているが、収集・選別・保管のすべてを事業者に任せることが、事業者責任=拡大生産者責任の徹底になるのではないか。
●自動販売機の氾濫。特に学校にもあるのはなんとかならないのだろうか?
●ペットボトルの軽さ、手軽さ、リユース。ペットボトルによって、変色など。保温性を犠牲にしても、軽いマイボトルができればよいか・・・。

講師のまとめ意見
●その他プラに関して、大切なのは、リサイクルの高度化=質の向上。ソーティングマシンの導入が大切、センサーによって材質を判断、プラを材質別に自動分別、複合素材は別だが、材質別に分別されることによって、より高度なリサイクルが可能になる。ソーティングマシンを大都市中心に設置して、選別保管の効率化を図ることが大切。

最後に、 「容リ法改正に向けた市民案創りのスタートに立った。これからも各地で学習会などを重ねて、よりよいものを作って、世論を盛り上げましょう。」 と壷阪が挨拶して16時終了予定が大幅に超過して16時30分近くで終了しました。

静岡的に言えば、静岡県びん商組合さんから3名も参加があったことが、よかったと思います。 びん商さんと組んで次の企画ができればという思いで、終了後の懇親会で、私は盛り上がりました。

都道府県別 学校給食用牛乳のびんの割合2010年
長野94.8% 福井92.6% 山口91.9% 香川90.8% 大阪82.5%
岡山82.4% 愛知70.5% 山梨75.4% 奈良65.5% 東京48.7%
・・・・・ 静岡0%

この事実は、いったい何なんだろう?とふがいなさを感じている次第です。
(文責 壷阪)