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■ 第285号(2026年6月19日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 285号 2026 年 6 月 19日
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経済産業省はラベルなしペットボトル飲料の対象を、現在の箱入りだけでなく、ばら売りにも広げるため、省令を改正するそうだ。ラベルレス化により、ごみの削減やリサイクル率の向上につなげる狙いがあるとのことだが、そもそも不要な使い捨て容器を減らすべきではないか。
せめて超小型ペットボトルを禁止してはどうだろう。500mLのペットボトルでも過剰なのに、なぜ300mLや200mLのペットボトル飲料まで堂々と売られているのか、理解しがたい。もし社会に、プラスチックを減らそうという意識が少しでもあるならば、こうした容器は認められないはずだ。
2030年までに使い捨てプラスチックの半減を目標にしているフランスでは、ペットボトル飲料も半減のターゲットになっている。2024年には、500mL未満のペットボトル飲料の販売を2027年から禁止するという法案が提出され、今も審議中だ。小型になるほど捨てられやすく、回収率が落ちることも法案提出理由の1つだ。
フランスで以前、消費者がSNSで超小型の「エビアン」を「中身の量に対して、プラスチックのごみがあまりにも多すぎる。環境への配慮がなさすぎる」と批判した際、この投稿に爆発的な賛同が集まった。ブランドイメージの低下を恐れたダノン側は、超小型エビアンの販売中止を決めるなどの対応を余儀なくされた。
フランス以外でも小型ペットボトルに制限を設ける地域が増えている。たとえば、インドでは、早い時期から500mL未満のペットボトルの販売を禁止した州があり、全土に波及している。インドネシア・バリ島でも昨年、 1L未満の販売が禁止された。
近年、ペットボトル飲料からマイクロプラスチックが検出され、体内の臓器や脳脊髄液からもPETマイクロプラスチックが見つかっている。屋外でポイ捨てされるペットボトルも相変わらず多く、健康にも環境にも有害な可能性が高い。
世界の多くの国では、ペットボトルの回収費用まで含めて生産者が負担する仕組みが導入されている。 一方、日本では、自治体の回収したペットボトルに売却益や合理化拠出金が支払われるものの、 収集・選別・梱包 には 依然として多額の公費が投入され、ペットボトルをほとんど利用しない住民も税負担を強いられている。
(政策委員 栗岡理子)
------- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------
巻頭言
<1> 第30回プラスチック削減オンライン連続セミナーにご参加ください!
<2> 【レポート】 マイクロプラスチックが腸内細菌を変える? 最新レビューが示す健康への懸念
<3> 地域からの報告 環境り・ふれんず代表理事 石塚祐江さんからの報告
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■ <1>第30回プラスチック削減オンライン連続セミナーにご参加ください!
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<第30回プラスチック削減オンライン連続セミナー>
高田先生は1998年からプラスチックと環境ホルモンの研究を開始され、2005年以来International Pellet Watchを主宰されています。 また、プラスチック条約政府間交渉に向けたUNEPのregional workshop等に参加され、専門家として条約制定に向けて活動されています。2025年3月末に東京農工大学を定年退職され、2026年4月より立教大学 環境学部 特任教授に就任されました。
日時: 2026年 7月 24 日(金 )19:30〜21:00(質疑含)
演題: 『 プラスチックケミカルズと私たちの健康 』
講師 高田秀重さん ( 立教大学 環境学部 特任教授/東京農工大学 農学部 客員教授・名誉教授 )
詳しくは、下記のちらしをご覧ください↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/seminar260724.pdf ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参加費: 無料
▼ 申込み件名:「第30回プラ削減連続セミナー視聴希望」とし、氏名、所属を明記の上、
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org までお願いします。
▼ 他にはpeatixも利用します。 今後のセミナー開催継続のためのカンパも申込時に簡単にできます。 https://3r260724.peatix.comより「チケットを申し込む」にて、お申込みください。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(運営委員長 中井八千代)
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■ <2> 【レポート】 マイクロプラスチックが腸内細菌を変える?
■ 最新レビューが示す健康への懸念
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腸内細菌(マイクロバイオーム)研究を専門とする信頼性の高い国際学術誌に掲載されたレビュー論文を紹介します。
マイクロプラスチックは、直径5mm以下の小さなプラスチック片です。現在では海や土壌だけでなく、飲料水や食品にも含まれ、人間の体内からも見つかっています。近年の研究では、こうした粒子が腸内細菌のバランスを乱し、健康に影響する可能性が注目されています。
腸の中にはたくさんの細菌が住んでいて、食べ物の消化を助けたり、病気から体を守る免疫の働きを支えたりしています。 ところが、マイクロプラスチックを取り込むことで、こうした腸内細菌のバランスが崩れる可能性があると考えられています。 腸内細菌のバランスが乱れると、腸で炎症が起こりやすくなり、腸の壁が本来持っている 「有害なものを体内に入れない働き」が弱くなるおそれがあります。
その結果、本来は腸の中にとどまるはずの細菌や有害物質が血液中に入りやすくなることがあります。このような状態は「リーキーガット(腸もれ)」と呼ばれ、健康への影響が心配されています。
今回のレビューでは、マイクロプラスチックが腸に影響する仕組みとしていくつかの可能性が紹介されています。 その一つが「トロイの木馬効果」です。マイクロプラスチックの表面には、重金属や農薬、抗生物質、病原菌などが付着することがあります。つまり、プラスチック粒子が有害物質の運び屋となって体内に入り込む可能性があるのです。
また、マイクロプラスチックは腸の細胞に酸化ストレスを与えたり、細胞を傷つけたりして、炎症を引き起こす可能性があります。さらに、その表面には細菌が集まって「バイオフィルム」という膜を形成することも知られています。バイオフィルムは細菌を外部の攻撃から守るため、病原菌の生存や薬剤耐性菌の拡散を助ける可能性も指摘されています。
研究では、マイクロプラスチックへの曝露によって増える細菌と減る細菌が報告されています。増加する細菌の中には、大腸菌やサルモネラ菌を含むグループなど、炎症との関連が知られるものがあります。 一方で減少する細菌の多くは、食物繊維から「短鎖脂肪酸」を作る善玉菌です。短鎖脂肪酸には腸の炎症を抑えたり、免疫機能を整えたりする重要な役割があります。特に「酪酸」を作る細菌の減少が複数の研究で報告されています。
こうした腸内細菌の変化は、肥満や消化器疾患、炎症性腸疾患(IBD)との関連が示唆されています。さらに、一部の研究では、うつ病と関係する細菌の変化も報告されており、「腸と脳のつながり(腸−脳軸)」への影響も注目されています。また、マイクロプラスチックは膵臓がんや大腸がんなどの腫瘍組織からも検出されていますが、がんとの因果関係についてはまだ明らかになっていません。
ただし、現時点では人間を対象とした研究はまだ少なく、結論を出すには時期尚早です。 動物実験では高濃度のマイクロプラスチックが使われることが多く、実際の生活環境とは条件が異なります。また、食事や薬、生活習慣そのものが腸内細菌に大きな影響を与えるため、マイクロプラスチックだけの影響を正確に評価することは簡単ではありません。
それでも、今回のレビューは「マイクロプラスチックが腸内細菌のバランスを変え、健康に影響する可能性がある」という証拠が少しずつ積み重なっていることを示しています。プラスチックの削減や使い捨て製品の利用を見直すことは、環境保全だけでなく、私たち自身の健康を守ることにもつながるかもしれません。
(運営委員 小寺正明)
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■ <3> 地域からの報告 特定非営利活動法人環境り・ふれんず
■ 代表理事 石塚祐江さんからの報告
■ <3R政策地域研究会 in 北海道>
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「リユースびん地域交流会in北海道」
【リユースびんと地産地消がつなぐ北の大地の未来】
びんリユース地域交流会in北海道が、4月17日(金)札幌市で開催され石塚も発表する機会を頂きました。
基調講演は、旭川市にある酒造メーカー男山(株)より『市民から直接回収「みんなのマイボトル」の取り組みについて』お話しを頂きました。男山鰍ヘ洗瓶機を導入し、独自の回収システム「みんなのマイボトル制度」をつくり、対象リユースびん1本につき1ポイント、36ポイントで720ml商品と交換、ポイントカード2枚で1.8L商品と交換し、2021年度より72,982本回収されたそうです。しかし、課題は720mlのリユースびん不足や、SSC22000(*)との両立だそうです。(*FSSC2200:国際的な食品安是の仕組みづくりの認証規格)
次に事例報告として、生活クラブ北海道より「ペットボトルからリユースびんへ」、(株)カマンより『「すてる」から「めぐる」暮らしへ〜リユース容器シェアリングプラットフォーム「Megloo」が繋ぐ地域の未来』、最後に私から「北海道におけるリユースびんの可能性と期待」についてお話しさせて頂きました。
※各講師の内容は、びんリユース推進全国協議会のHP(https://www.bin-reuse.jp/action/conf/koryu25info.shtml)で紹介されています。
●「リユースすればガラスびんも地産地消!」
実は、北海道に製びん工場はありません! びん容器を使う酒造や飲料メーカーは、本州からびんを調達(仕入れ)しています。また、洗浄機を持っているメーカーも少なく、リユースびんを使いません。ですから、回収されたリユースびんは本州に送っています。
今回の地域交流in北海道の案内チラシに、「リユースすればガラスびんも地産地消!」と書いています。製びん工場の無い北海道こそ、びんリユースを進めることでびんの地産地消になるのです。
●リユースびんはどうして広がらないのか?
びんは、容リ法の中で一番古くから市民に利用され、容リ法が施行される前からデポジットを活用したリユースシステムが構築されていました。しかし容リ法後、ワンウェイびんが増え、ペットボトルや紙パックに容器変更するなど、リユースびんが減っています。
リユースびんは、環境や健康面からも優れている容器なのになぜ衰退しているのか? また、昨今のエネルギー事情から、びんリユースの普及を本気で考える必要があるのに、できない原因は?対策は?と意見が出ていました。
●第37回廃棄物資源循環学会の研究発表会 市民フォーラム
9月16日(水)〜18日(金)、第37回廃棄物資源循環学会が北海道大学で予定され、「サーキュラーエコノミーとリユースびん(仮)」をテーマに市民フォーラムを行います。4/17の地域交流会in北海道での意見を、更に深めた議論が出来ればと思っています。 参加受付は7月に廃棄物資源循環学会HP(https://jsmcwm.or.jp/taikai2026/)にてご案内しますので、宜しければ北海道にお越しください。
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2026年7月7日(火)19:30〜21:00・ ZOOM会議
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0093 東京都千代田区平河町2-12-2 藤森ビル6B
市民運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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