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■ 第280号(2025年11月22日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 280号 2025 年 11 月 22日
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東京多摩地域の自治体は、全国の人口10万人以上50万人未満の自治体での1人1日当たり ごみ排出量のトップ10において8年連続して8つを占めている、ごみ減量の先進地域です。 その“背景”には、多摩地域には、自治体間のごみ減量・資源化の競争を促す、次のような 仕組みが存在し、さらなるごみ減量・資源化を目指す動機づけとなっています。
東京市町村自治調査会が毎年発行している『多摩地域ごみ実態調査』によって、各自治体の ごみ減量・資源化の取り組みの成果が見える化されています。市民団体の ごみ・環境ビジョン 21も、機関誌に各自治体のごみ排出量・資源化率等の比較データを掲載して、全自治体に提供 してきており、見える化に一役買っています。
また、多摩地域におけるごみ減量・資源化の“取り組みの特徴”としては、次のような点が あげられます。
@家庭ごみの有料化と戸別収集の広がり(有料化は全30自治体中29自治体、戸別収集は 27自治体 が実施)
A高水準の家庭ごみ処理手数料の設定(14自治体が1?当たり2円)
B高水準の事業系持込ごみ処理手数料の設定(15自治体が1kg当たり40〜42円)
C容器包装プラスチック分別収集の高い実施率(25市1町が実施)
D焼却灰のエコセメント化(25市1町が共同で事業可)
E埋立ゼロ(25市1町が達成)
しかし、多摩地域全体では、未だに総ごみ量の3/4が焼却されており、“今後の課題”として、 脱焼却に向けて、さらなるごみ減量・資源化が求められます。 さらなるごみ減量・資源化を進めるには、発生抑制と資源物の分別排出を促進する啓発を強化 する一方、生ごみや紙おむつなど資源化可能物への資源化対象拡大に積極的に取り組んでいく 必要があります。 そのためには、ごみ減量・資源化促進効果に加えて、資源化対象拡大に必要な財源の確保が 期待できる、ごみ処理手数料の値上げが不可欠と考えます。
(運営委員 小野寺勲)
------- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------
巻頭言
<1> 【レポート】使い捨てプラスチック食器が精子に影響?家族の健康を守るためにできる こと
<2> お店のプラスチック調査2025にご協力ください!!
<3> 地域からの報告 水俣エコタウン株)田中商店代表取締役 田中利和さんからの報告
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■ <1>【レポート】使い捨てプラスチック食器が精子に影響?
■ 家族の健康を守るために できること
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査読付きの信頼性の高い国際ジャーナルに掲載された論文を紹介します。
■要点まとめ:使い捨てプラスチック食器の使用が、男性の精子の質に悪影響を与える可能性 があることが研究で示されました。特にポリスチレンや塩化ビニルなどの素材から出る マイクロプラスチックが精液に入り込み、精子の数や質を下げることが確認されています。
■研究の内容を解説
中国の研究チームが、200人の男性の精液を調べたところ、半数以上(約55%)からマイクロ プラスチックが検出されました。特に多かったのは、「ポリスチレン(PS)と塩化ビニル (PVC)」で、これはお弁当容器やカップなどの使い捨て食器に多く使われる素材です。 さらに、使い捨てプラスチック食器をよく使う人ほど精液中のマイクロプラスチックが多く、 精子の濃度が低い傾向が見られました。
■動物実験からも分かったこと
マウスにポリスチレン製のマイクロプラスチックを与えると、
・精子の数が減る
・精子の動きが悪くなる
・異常な形の精子が増える といった変化が起きました。研究者は、これは体内で「細胞のストレス反応」が活性化され、 精子を作る細胞が壊れてしまうためだと説明しています。
■家庭でできる工夫
・熱い飲み物や料理をプラスチック容器に入れない(高温でマイクロプラスチックが溶け出し やすい)
・ガラスや陶器の食器を使う
・使い捨て容器の使用を減らすことで、家族の健康を守ることにつながります
■消費者としての視点
この研究は、私たちが日常的に使うプラスチック食器が、目に見えない形で体に入り込み、 次世代の健康に影響を与える可能性を示しています。 「便利だから」と使っているものが、実は大きなリスクになるかもしれません。 消費者として、安全な選択を広めることが社会を変える力になります。
(運営委員 小寺正明)
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■ <2> お店のプラスチック調査2025にご協力ください!!
■ < 認定NPO法人 環境市民 堀孝弘 >
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<調査方法>
お名前は、ニックネームまたは苗字のみでも可です。
質問1の店頭調査は、スキップ可能です。
質問2のアンケート部分にぜひお答えください。
以下のURLから入力フォームにリンクできます。
お店のプラ調査2025 全国調査票
https://forms.gle/pM7htVvRnp3DUziS7
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■ <3> 地域からの報告 水俣エコタウン
■ 株)田中商店代表取締役田中利和さんからの報告
■ < 3R政策地域研究会 in 九州 >
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【水俣病公式確認から来年70年目に向けた新たな集い】
水俣病公式確認(1956年)から来年の5月1日で70年目を目前にして、昨年5月に享年92歳で 亡くなられた元水俣市長「吉井正澄さんを忍び・語る会」が10月18日水俣市施設(もやい館3F ホール)にて開催されました。吉井政権時代の副市長及び市職員が中心に呼びかけ人となり、 吉井さんと係わりが深い方々が大勢ご出席されました。
吉井元市長は1994年〜2002年の二期に渡り、13代目の水俣市長として未解決の水俣病問題の 早期決着を提唱し、歴代市長とは異なり就任直後の公式確認の日5月1日に開催された水俣病 犠牲者慰霊式の式辞の中で行政の長として、初めて水俣病の被害者や患者たちに向けて公式に 謝罪をしました。水俣病の悲劇を二度と繰り返さない強い覚悟を持って環境や健康に配慮した まちづくりの仕組みや制度を提唱され、これに市民が一丸となって強調しながら力を合わせて 「もやい直し」が動き出しました。 同時並行して環境モデル都市の実現に向けた取り組みが『環境モデル都市』構想へと発展し ました。 その水俣市が目指す環境モデル都市実現の一つに水俣エコタウン構想があります。その構想 の中核事業として弊社のガラスびんリユース・リサイクル事業を看板に掲げ国に求めた地域 承認が受諾され、企業として2001年水俣市に進出する運びとなり、環境推進産業8社と連携 して今日まで水俣エコタウン事業を推進しています。
また、この環境モデル都市推進政策の延長線上に、ごみを出さない町づくり「ゼロ・ ウエイスト水俣宣言」に繋がりました。提唱者である上勝町(徳島県)に賛同する大木町 (福岡県)、斑鳩市(奈良県) 、みやま市(福岡県)と同じ方向性を共有する逗子市・葉山町 (神奈川県)、町田市(東京都)などが存在しますが、環境行政のけん引役にはなれていない事 が大きな課題です。
循環型社会形成推進法から25年目、「容器包装リサイク法」の見直しも視野に入れて「ゼロ・ウェイスト」の理念が広く根付くことを 期待します。 少し視点を変えて地球規模のお話をします。地球が誕生して約46億年、人類が誕生して2万年 余り、1700年代の産業革命から300年余りが経過した現代社会において、私たち人類は経済 発展を中心にした物質文明をグローバルに発展させてきました。このことが地球温暖化を筆頭 にさまざまな環境破壊や格差による貧困や争いを世界中で続けてきた歴史的事実があります。
今を生きる私たち現代人が今一度立ち止まり検証しながら<人と人><人と自然>が共生 して生きていける循環共生社会構築の在り方を、「3R全国ネット」の皆さまや立場の違う ステークホルダーによる情報交換を行い連携して取り組まなければならないと考えます。 これは私たち現代人に与えられた大きな宿題ではないでしょうか。 今回の「吉井正澄さんを偲び・語る会」に参加し、あらためて考えさせられました。
------------------------------- 事務局からのお知らせ------------------------------
● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2025年12月18日(木)19:30〜21:00・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0093 東京都千代田区平河町2-12-2 藤森ビル6B
市民運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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