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「メールニュース」 バックナンバー

第276号(2025年7月17日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 276号   2025 年 7 月 17 日

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 エアコンを使う日が続いています。エアコンを見ると、かつて大きな話題になったフロンガスを連想しますが、このフロンガスと今話題のPFAS(ピーファス)は親戚筋にあたる存在だと、最近はじめて知りました。

 EU環境機関のレポートにPFASの一種のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)について、こう書かれていたためです。
「PTFEは生産時に、副産物としてHFC-23やHCFC-22等を形成。HFC-23は強力な温室効果ガスで、CO2の1万2400倍。HCFC-22はオゾン層破壊物質」

まるでフロンガスのような書かれっぷりだ、と不思議に思い調べたところ、フロンガスというのは炭素とフッ素を主成分としているガス…つまりPFAS製造時に出るこれらのガスはリッパなフロンガスでした。
PTFEはテフロンとも呼ばれるフッ素樹脂です。フライパンの焦げ付き防止加工などに使われます。これを作る際、フロンガスが出るならば、
やはりフッ素樹脂加工のフライパンは物騒だとあらためて思った次第です。

 フッ素樹脂加工のフライパンは、コーティングに少しキズがついただけで30秒間に9100個ものマイクロプラスチックが発生し料理に入る、ということがオーストラリア・ニューカッスル大学の研究でわかっています。それだけでも恐ろしいのに、気候変動やオゾン層破壊まで加速してしまうということです。
しかも、PTFEは分子量が大きいPFASだから、食べても身体に吸収されることなく排出されるなどといわれていますが、PTFEは人間の肺や精液、卵胞液などからも見つかっています。つまり、健康や少子化にも影響をおよぼしている可能性があるということでしょう。

 夏をこれ以上暑くしないためにも、PTFEのようなフッ素樹脂もPFOAやPFOSなどと同様に、有害なPFASとして法律で規制すべきではないでしょうか。ちなみに、米ニュージャージー州のレポート(2023年)によると、人工芝にもPTFEがよく使われるそうです。人工芝がますます暑苦しく見えてきました。

(政策委員 栗岡理子)

------- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------

巻頭言
<1> 第27回プラスチック削減オンライン連続セミナーにご参加ください!
<2>【レポート】 プラスチック添加剤が子どものホルモンに関連:北海道出生コホートによる思春期前後のホルモン変化の調査
<3> 地域からの報告 ごみ・環境ビジョン21 運営委員江川美穂子さんからの報告

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■  <1>第27回プラスチック削減オンライン連続セミナーにご参加ください!

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<第27回プラスチック削減オンライン連続セミナー>

 弁護士として47年のキャリアを持ち、 環境法研究会代表幹事も務める中下 裕子 さん。「有害化学物質から子どもを守るネットワーク (子どもケミネット)」を立ち上げ、国際プラスチック条約に有害化学物質規制を盛り込もう!と活躍中です。

日時: 2025年 9月 4 日(木 )19:30〜21:00(質疑含)
演題: 『プラスチック条約の課題』
講師: 中下裕子さん(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議代表)
詳しくは、下記のちらしをご覧ください↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/seminar250904.pdf
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参加費: 無料
▼ 申込み件名:「第27回プラ削減連続セミナー視聴希望」とし、氏名、所属を明記の上、
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org までお願いします。

▼ 他には今年度からpeatixも利用します。
今後のセミナー開催継続のためのカンパも申込時に簡単にできます。是非ご利用ください。
https://3r250904.peatix.com/ より「チケットを申し込む」にて、お申込みください(初回のみ登録が必要ですが
2回目以降は簡単になります)。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(運営委員長 中井八千代) 

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■  <2>【 レポート】 プラスチック添加剤が子どものホルモンに関連:
■    北海道出生コホートによる思春期前後のホルモン変化の調査
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 本報告は、国際的に評価される環境健康分野の学術誌に掲載された論文の内容を、非専門家にも理解しやすい形で紹介するものです(一部省略あり)。

■ 背景
プラスチック製品や家具、家電には、**火災時の延焼を防ぐ「難燃剤」**や、**素材を柔らかくする「可塑剤」などの添加剤が使用されています。中でもリン酸系難燃剤・可塑剤(PFRs:organophosphate flame retardants and plasticizers)**は、これまでの臭素系難燃剤より毒性が低いとされ、代替物として利用が広がっています。

 こうしたPFRsは、私たちの日常生活環境に存在し、子どもたちも日常的に曝露されています。最近では、これらの物質が内分泌かく乱物質(ホルモンの働きを乱す可能性のある化学物質)として作用するのではないかという懸念が高まっています。しかし、子どものホルモンに対する影響を調べた研究は、まだ多くありません。

■ 調査の目的と方法
本研究は、北海道で実施されている「北海道出生コホート研究(※注1)」に参加している9〜12歳の子ども429人を対象に、PFRsの曝露とホルモンとの関連を評価したものです(調査期間:2017年9月〜2020年3月)。

尿検査では、体内でPFRsが分解されたあとに出てくる代謝物13種類を測定。
血液検査では、成長や性、ストレスなどに関わるホルモン18種類(性ホルモン・ステロイドホルモン)を測定しました。
統計分析では、単一の化学物質の影響だけでなく、複数のPFRに同時に曝露された場合の影響も評価しました。

■ 男の子に見られた影響
PFRの一部(TCIPPやTBOEP)と、**女性ホルモンの一種である「エストラジオール」**の間に、正の関連(増加傾向)が確認されました。
一方で、男性の性機能に関わるホルモン(INSL3、LH)とは負の関連(減少傾向)がありました。
複数のPFRに同時にさらされた場合、女性ホルモンが増加し、ストレスホルモン(コルチゾールなど)や生殖ホルモンの一部が減少する傾向が見られました。

■ 女の子に見られた影響
男性ホルモンの一種であるアンドロステンジオンやテストステロンが、PFRの一部と正の関係を示しました。
一方で、**ストレスホルモンや生殖関連ホルモン(INSL3)**が減る傾向も確認されました。
PFRの混合曝露が、これらの傾向をより強める可能性があることも示されました。

■ この研究の意義
思春期は身体の成長や性の発達において非常に重要な時期であり、ホルモンバランスの乱れは将来の健康や生殖機能に影響を及ぼす可能性があります。
本研究は、日常的に使われている化学物質が、子どもの体内ホルモンに実際に影響を及ぼしている可能性をデータに基づいて示した重要な成果です。今後、化学物質の管理や子どもの健康を守る政策づくりの基礎資料として活用されることが期待されます。

※注1:出生コホート研究とは、ある時期・地域に生まれた子どもたちを長期間追跡して、生活環境と健康の関係を調べる研究手法です。北海道出生コホート研究は、日本で代表的な環境疫学調査のひとつです。
(運営委員 小寺正明)

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■ <3> 地域からの報告  ごみ・環境ビジョン21 運営委員
■            江川美穂子さんからの報告
■           < 3R政策地域研究会 in 東京多摩>

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 ごみ・環境ビジョン21は、1998年から東京多摩地域を中心に活動している市民団体です。

 年3回、市民ごみ大学セミナーを開催し、情報紙「ごみっと・SUN」を年6回発行して、全国の会員さんと繋がっています。
今回は、当会の最近の活動を紹介します。

 6月のセミナーは、高田秀重さんに、「プラスチック汚染とわたしたちの健康」という題で、講演をしていただく予定でしたが、残念ながら実現しませんでしたので、7月25日発行の「ごみっと・SUN」に寄稿していただき、発行後にホームページに掲載する予定です。

 3月に実施した前回のセミナーは、「ごみにしない!をビジネスに〜リユース&レンタルの最前線」をテーマに、駅や商業施設、大学などで展開されている傘のシェアリングサービス「アイカサ」と、不用品リユース仲介サービスでおなじみの「メルカリ」の担当者からお話を伺いしました。いまどきのリユース・レンタル事情は大変興味深く、どちらもいま勢いのある「ごみにしない!」企業の取り組みであり、期待以上のセミナーとなりました。

  こちらのサイトでセミナーのダイジェストが閲覧できます。
https://gomikan21.com/gomitto/sun48seminar.pdf

 なお、セミナーのダイジェストを「ごみっと・SUN」に掲載しており、「ごみっと・SUN」のバックナンバーは基本的に3号前までを公開(青い部分)していますので、関心のあるセミナーを探してみてください。
https://gomikan21.com/gomitto.html

 長い夏になりますので、どうぞご自愛ください。

------------------------------- 事務局からのお知らせ------------------------------

● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2025年7月31日(木)19:30〜21:00・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0093 東京都千代田区平河町2-12-2 藤森ビル6B
市民運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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