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「メールニュース」 バックナンバー

第274号(2025年5月15日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 274号   2025 年 5 月 15 日

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 4月のオンラインセミナーでご講演された井田さんの締め括りは、「社会を変えていくためには市民のChoice & Voiceが大事」というお話でした。

 ―市民には、少しでも影響の少ない製品・企業を、影響を減らす行動を、対策に熱心な政治家を、選択することが、求められている。代替策がなく、そのような選択ができないのであれば、市民は、対策を求めて声~Voice~を上げる、ということが大事である。―

 さて、今回は3Rを超えたお話を少々。

 4/27、私の故郷である千葉県旭市で、「海岸減災林植樹祭2025〜未来を守る海岸減災林〜」が開催されました (3.11では、旭市の海岸線に最大7.6メートルの津波が押し寄せたのです)。当日は536人が集まり、3000本を植樹しました。
https://www.city.asahi.lg.jp/soshiki/4/34803.html

 私は、共催した「鎮守の森のプロジェクト」として参加しました。同プロジェクトでは、故宮脇昭先生の提唱された「その土地に適した十数種類の木を密植・混植し、木をお互いに競争させながら森をつくっていく」という植樹が進められています。
https://morinoproject.com/

 なお、ネットの世界では、3.11を予知した、たつき諒さんの“新たな予言”が騒がれています。―2025年7月5日、3.11よりも大きな津波が襲ってくる。震源地は南海トラフよりも南のフィリピン海―

 たつき諒さんの予言は“実現していないこともある”とのことで、真偽のほどはわかりませんが、過度に不安がるのではなく、かといって無視するのでもなく、注意レベルを1ランク挙げて過ごそうと思っています。

閑話休題。

 環境省によれば、2023年度に自治体が回収した一般廃棄物量は3,897万t。半世紀前の1970年代前半とほぼ同じ量です。1人一日あたりでも851g/人日で、1970年の909g/人日を下回っています(1970年にはまだコンビニもなかった時代です)。

 様々な“ごみ減量の取組みの成果”とも考えられますが、ガラスびんなどが減少した影響もあると思います。他方、50年前のほうが、生ごみは確実に多かったのではないか、とも思います。どこかの研究機関で、容積がどう変わったのかなど、ぜひ調べて頂きたいものです。なお、相変わらず、リサイクル率は低迷しており、20%を下回る年度が続いています。
https://www.env.go.jp/content/000301183.pdf

(運営委員 山本 義美)      

------- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------

巻頭言
<1> 第25回・第26回プラスチック削減オンライン連続セミナーにご参加ください!
<2>【レポート】 台北におけるリユースカップ(循環杯)とマイカップの利用実態調査レポート
<3> 「 お店のプラスチック調査2024」の次の課題・ NPO法人環境市民 堀孝弘さん
<4> 地域からの報告 環境問題を考える会(栃木)・益子友幸さんからの報告

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■  <1>第25回・第26回プラスチック削減オンライン連続セミナー
■                     にご参加ください!

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<第25回プラスチック削減オンライン連続セミナー>

 まだ若干の余裕がありますので、ぜひご参加ください。
 これまで主にプラスチック削減についてのセミナーを開催してきましたが、今回は、プラスチックの焼却が気候変動にも少なからず関わっていることから、気候変動の専門家である江守正多先生をお招きします。分かり易く詳しくお話していただきます。

日時: 2025年5月22日(木)19:30〜21:00(質疑含)
演題: 『気候の危機にどう向き合うか』
講師: 江守 正多さん(東京大学未来ビジョン研究センター教授(兼:総合文化研究科))
詳しくは、下記のちらしをご覧ください↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/seminar250522.pdf
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参加費: 無料
▼ 申込み件名:「第25回プラ削減連続セミナー視聴希望」とし、氏名、所属を明記の上、
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org までお願いします。

▼ 他には今年度からpeatixも利用します。
今後のセミナー開催継続のためのカンパも申込時に簡単にできます。是非ご利用ください。
https://3r250522.peatix.com/より「チケットを申し込む」にて、お申込みください(初回のみ登録が必要ですが2回目以降は簡単になります)。
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<第26回プラスチック削減オンライン連続セミナー>

日時: 2025年6月26日(木)19:30〜21:00(質疑含)
演題: 『海洋ごみに向き合う国境地域における政策、国内連携、国際的合意形成』
講師: 清野 聡子さん(九州大学大学院工学研究院 准教授)
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参加費: 無料
▼ 申込み件名:「第26回プラ削減連続セミナー視聴希望」とし、氏名、所属を明記の上、
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org までお願いします。

▼ 他には今年度からpeatixも利用します。
今後のセミナー開催継続のためのカンパも申込時に簡単にできます。是非ご利用ください。
https://3r250626.peatix.com/ より「チケットを申し込む」にて、お申込みください(初回のみ登録が必要ですが2回目以降は簡単になります)。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

(運営委員長 中井八千代) 

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■  <2>【 レポート】 台北におけるリユースカップ(循環杯)と
■               マイカップの利用実態調査レポート
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1. はじめに
台北はプラスチックごみの削減に積極的に取り組んでいます。リユースカップ(以下、循環杯)の導入が進められていると知りました。本レポートでは、台北市における循環杯およびマイカップの利用状況について、2025年4月に実施した現地調査をもとに報告します。

2. 調査の目的
本調査は、台北のコンビニエンスストアにおける循環杯の導入状況とその利用実態を明らかにし、また、マイカップとの比較を通じて、今後の改善点や政策的な課題を検討することを目的とします。

3. 調査方法
調査期間は2025年4月15日?16日。台北市内のファミリーマート(全家)およびセブンイレブンの複数店舗を訪問し、循環杯の標識の有無、実際の取り扱い、利用の仕組みなどを確認しました。また、関連する調査データや政府の施策に関する文献を参照しました。

4. 調査結果
4.1 ファミリーマート
最初、台湾全店舗の10%400店舗で始めました。訪問した4店舗中、循環杯を実際に取り扱っていたのは1店舗のみでした。他の店舗では循環杯の標識があるものの、取り扱いはされていませんでした。循環杯はポリプロピレン製で容量480ml、借用には台湾の電話番号が必要です。スマートフォンでQRコードを読み取り、借りる仕組みですが、外国人旅行者には不向きです。
4.2 セブンイレブン
4店舗中、循環杯を取り扱っていたのは1店舗。標識があっても取り扱いがないケースや、標識がなくても取り扱っている店舗があるなど、運用にばらつきが見られました。セブンイレブンでは「OPEN iECO」というポリプロピレン製循環杯を使用しており、アプリ「OPEN POINT」による貸出・返却システムを採用し、デポジットリファウンド制をとってますが、こちらも台湾の電話番号が必須です。

5. 市民の意識と利用状況
グリーンピース台湾が2023年に行った調査によると、96%が循環杯を認知している一方、実際の利用率は31%にとどまっています。主な理由は「衛生面の不安」(72%)、「割引等のインセンティブがない」(20%)でした。

6. マイカップの普及と政策効果
台湾では、政府が主導する5元(約23円)の割引制度により、マイカップ(自備飲料杯)の利用が広がっています。制度導入前は6%だった利用率が、導入後には30%に増加しました。割引はコンビニだけでなく、チェーンファストフード店やスーパーなど幅広い業態で適用されています。

7. 考察と課題
循環杯制度は制度的には整備が進んでいるものの、実際の店舗の運用率は低く、利便性も課題です。インセンティブ不足が利用促進の障害となっていると思われます。一方、マイカップは割引の制度的支援があり、利用率が急増しており、こちらの方が実効性のある施策となっています。

8. 結論
台湾の循環杯制度は、持続可能な社会に向けた重要な取り組みである一方、実運用には改善の余地が大きく残されています。今後は、利便性の向上、割引制度などの動機付け、そして店舗の実行力強化が求められます。マイカップの成功例を参考に、循環杯制度の再設計が必要でしょう。

(運営委員 小寺正明)

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■  <3>「 お店のプラスチック調査2024」の次の課題
■          NPO法人環境市民 堀 孝弘さん

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<お店のプラ調査、報告&全国交流会>
 2024年秋、全国の多くの団体や有志の参加と、パタゴニア環境活動助成金の助成を得て「お店のプラスチック調査2024」を実施しました。

 調査結果の詳細は2024年6月中旬以降、以下のURLで公開しますので、こちらをご覧ください。 
https://kankyoshimin.org/market-research/

 調査結果を取りまとめた後、次に必要なことは、結果を「多くの人に知ってもらうこと」と、結果を活用した「減らす活動の創出」があげられます。多くの人に知ってもらう活動として、2025年1月後半以降、業界団体や自治体主催イベントなどを含めて、3月末までに7回報告を行う機会を得ました。3月25日(火)には、NPO法人環境市民主催で「お店のプラスチック調査2024結果報告&交流会」を京都市内で開催し、小グループに分かれた議論では、「調査結果を環境教育にどう活かすか」、「プラ包装を減らす活動への発展」、「地域の事業者や自治体との協働」などをテーマに話し合いました。対面での交流によって互いに勇気と元気を分かち合えたと思います。

<今後に向けた新たな動き>
 このセミナーの後、嬉しいことが起きています。今回のセミナー参加者が、自身が所属する団体や活動地域で、プラ調査の結果報告をしてくださったとの報告を、こちらが聞いているだけでも3件得ました。山梨県では、今回の調査手法を活用し、地元の流通事業者や自治体と協働で、プラ包装削減のための社会実験を行う方向で話が進んでいます。

 また、これまで交流の薄かった、プラ問題に取り組む団体や業界団体との接点、新たな学識者との交流なども生まれています。

<はだか売り率20%以上の店を「さがして、ほめて、増やそうプロジェクト>
 2025年秋以降は、「プラ包装を減らすための新たな活動」にも取り組む予定です。2024年の調査で、「青果物売り場のはだか売り率20%」が「壁」としてあることがわかりました。ほとんどの店のはだか売り率は1割未満でしたが、10店に1店程度「20%以上の店」があることもわかりました。そういった「20%以上の店を「さがして、ほめて、増やそうプロジェクト」です。

 調べ方について検討中ですが、2024年調査よりもさらに簡略化します。見つけた店を報告してもらい、本社取材などを通じてプラ包装削減の方針や取組などを尋ね、可能な情報はこれから取組を進める企業にシェアします。

 こういった活動を通じて、消費者と小売事業者の双方に「プラ包装を減らす」意識や機運を高める後押しをしたいと考えています。詳細が決まりましたら、あらためて皆さんにお知らせをしますので、ぜひご協力ください。

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■  <4> 地域からの報告
■ 環境問題を考える会 益子友幸さんからの報告 (2024/10?2025/4)
■ < 3R政策地域研究会 in 栃木>

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 栃木県では小山広域の中で地域の環境問題に取り組む小山市の「小山の環境を考える市民の会」と下野市の「環境問題を考える会」の2団体が交流をしながら活動しています。今回も環境講演会の開催や各種イベント活動、プラ削減オンラインセミナーへの参加等を行ってきたので、以下に主な活動を紹介します。

@ 3R全国ネット主催の「プラスチック削減オンラインセミナー」に参加
 10/15 第23回(井上雄祐氏)、4/22(井田哲治氏)に小山市・下野市より有志が参加

A 11月 全国スーパーマーケット環境調査(プラ容器削減取組み等調査)
 2回目に参加 小山市内10店舗&下野市内3店舗、その他6店舗の調査・結果を指定フォームで提出。

B 12/1 秋の環境講演会を開催(小山の環境を考える市民の会、第50回講演会)
 「深刻なプラスチック汚染?SDGsと今、私たちにできること」 講師:中井八千代さん

C 10/20 市民活動センターまつり、12/15 しもつけ環境フェアに出展参加(下野市)
 ごみ分別クイズ等のアトラクションでごみ減量化やプラごみ汚染 問題を市民に啓発。

D 3/25 お店のプラスチック調査結果&全国交流会(京都、NPO法人環境市民主催)に参加
 過去2回のスーパー店舗環境調査に参加した全国の関係者が参集し、詳細報告と有意義な意見交換があった。
この結果を踏まえ今後も地域のプラ削減に取り組んで行きたい。

E 3月?4月 不法産業廃棄物置き場の発見と対応活動
 3月初旬に小山市内で大規模な不法産業廃棄物置き場を発見、その調査と関連活動を実施中。内容は廃土、廃プラ、その他ガラクタの山。全貌を知るため、春の環境講演会(5/24)で産業廃棄物の現状と課題をテーマに取り上げる予定。

補足@ 全国スーパー環境調査結果では2回とも青果物の裸売り率が西低東高となり、特に栃木地区は高めでした。この理由を明らかにし、更に拡大して行くことが課題です。

補足A 小山広域組合では4月から燃やすごみを「もやすしかないごみ」と名称変更した指定ごみ袋制度(非有料化)を全面的に 導入しました。今後は市民の意識向上や行政による製品プラスチック等の分別資源化による燃やすごみ減量化が課題です。

補足B 渡良瀬遊水池では今年も3羽のコウノトリが生まれ、6月には巣立ちます。2020年以降の野生繁殖で累計14羽になります。2023年以降、遊水池を巣立ったコウノトリが利根川流域や霞ヶ浦地域で繁殖し、今年は関東地方に約60羽が飛び交います。

---------------------------- 事務局からのお知らせ------------------------------

● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2025年5月23日(金)19:30〜21:00・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0093 東京都千代田区平河町2-12-2 藤森ビル6B
市民運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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