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「メールニュース」 バックナンバー

第261号(2024年4月16日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 261号   2024 年 4 月 16 日

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 <身近な川にマイクロプラスチックは 流れ込んでいるのか?>

 練馬区内には石神井川という、東京の西部の小金井市付近から区内を流れ、やがて隅田川に流れ込む比較的大きな川があります。川沿いには桜が植栽され、春になると川沿いの道や川の上を覆うように桜が咲き誇ります。一方、水鳥も多く、先日の野鳥調査では、一年中みられるカルガモは100羽以上、渡り鳥ではコガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、マガモなど、カモ類以外でも、ハクセキレイやコサギ、キセキレイ、カワセミも珍しくないなど、東京23区にしては自然が残っています。

 一方石神井川は、これまで幾度かの氾濫があったため、護岸は三面コンクリート張り、川岸に下りられる場所はほとんどありません。住民にとって石神井川は大雨が降った後以外は意外にごみも少なく、きれいな川といった印象です。しかも、海は近くない区のためマイクロプラスチックが川に流れ込むといった実感が希薄なものがあると感じています。

 そこで、石神井川の水にはプラスチックは流れ込んでいないのか、リサイクルセンターで参加者を募り、調査に出かけました。まずは「なぜこの調査を企画したのか」、「プラごみの問題点。マイクロプラが心配なこと」をパネルを使って皆でお話。その後、親子を交え20名ほどで周辺のごみ拾い。見た目にはほとんどごみは落ちていないものの、植え込みや奥まった場所はたばこの吸い殻、飴やガムの包み紙、飲料缶が押し込まれています。30分ほどのごみ拾いでしたが、子どもたちは「多いね」「なんでポイ捨てするんだ?」と、ちょっと怒り顔。大きなごみ袋半分ぐらい拾いました。その後川の水を採取。簡易顕微鏡で覗いてみたものの、今一つ確認できず、今回の調査は終了しました。

 後日、改めて川の水を専門家と顕微鏡で調査したところ、しっかりマイクロプラが確認されました。まだ目に見えるごみは拾うことができますが、目視できないマイクロプラ、見えないものの問題を見える化して、認識してもらうのにはまだまだ時間がかかりそうです。

(運営委員 大島いずみ) 

---- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------

巻頭言
<1> 第19回・第20回プラスチック削減オンライン連続セミナーを開催します!
<2>【レポート】
   マイクロプラスチック精巣と精液から検出、男性の生殖能力への脅威
<3> 地域からの報告 長野NPO法人みどりの市民・渡辺ヒデ子さんからの報告

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■  <1>第19回・第20回
■    プラスチック削減オンライン連続セミナーにご参加ください!

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<第19回プラスチック削減オンライン連続セミナー>

昨年当会でも呼びかけ、メンバーも参加して実施された、全国・スーパーのプラスチック使用実態調査の結果がまとまりましたので、呼びかけ人の堀孝弘さん(NPO法人環境市民(グリーンコンシューマーグループ))をお呼びし、調査の経緯や地域分析等を詳しくお聞きします。
「スーパーにおける日本のプラスチック使用の実態は?」 ぜひご参加ください。

日時 ; 2024年5月11日(土) 10:00〜11:30 (質疑含)
演題 :『 全国スーパーマーケット環境調査から見えたこと、今後の展開 』
講師 : 堀孝弘さん(同志社大学経済学部嘱託講師・NPO法人環境市民)

詳しくは下記のちらしをご覧ください。↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/seminar240511.pdf

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<第20回プラスチック削減オンライン連続セミナー>

  2019年より、食品や食材中に含まれるマイクロプラスチックの研究に 着手。あわせて、経口摂取したマイクロプラスチックが生体に及ぼす 影響について、動物実験による検証を開始。 現在は、マイクロプラスチックの体外排泄作用を有する素材探索等 を実施し、ヒトへの安全性が
確認されている食素材のうち、MPを排泄する食素材を発見!
ぜひご参加ください。

日時 2024年6月19日(水)19:30〜21:00(質疑含)
演題『食とマイクロプラスチックの関わりについて』
講師 清水宗茂さん(東海大学 海洋学部水産学科 准教授)

詳しくは下記のチラシをご覧ください。↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/seminar240619.pdf

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参加費無料
▼申込み件名: 「第19回・第20回プラ削減連続セミナー視聴希望」とし(片方でも可)、氏名、所属、TELを明記の上、  
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org 迄

多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(運営委員長 中井八千代) 

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■  <2>【 レポート】
■  マイクロプラスチック精巣と精液から検出、男性の生殖能力への脅威

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 過去50年間で、精子の数と質が日本を含め世界的に著しく低下し、男性の生殖能力が低下してきていることから、内分泌かく乱物質などの可能性について研究が進められてきました。同時に、マイクロプラスチックやナノプラスチックがどこにでも存在し、それらがヒトの血液循環に伴って体全体に分布し、多くのの臓器に影響を与えていることから、ヒトの生殖へ影響について心配されています。

 北京大学病院の研究チームによると、ヒトの精巣6サンプルと精液30サンプルを採取し、熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析法とレーザー直接赤外分光法の両方を用いてマイクロプラスチックを検出しました。その結果、マイクロプラスチックは精巣と精液の両方から検出されました。精巣中のマイクロプラスチックはポリスチレンが67.7%を占め、精液ではポリエチレンとポリ塩化ビニルが優勢でした。精液から検出された断片、繊維、フィルムに比べ、精巣では断片が主な形状でした。これらのマイクロプラスチックの大きさは22μmから287μmで、精液と精巣ではほとんど(67%と80.6%)が20-100μmの範囲にありました。

 また、ニューメキシコ大学の研究チームのプレプリントによると熱分解-ガスクロマトグラフィー/質量分析計で47匹のイヌと23人のヒトの精巣から12種類のマイクロナノプラスチックを検出しました。
別の研究者たちは、動物実験で、マイクロプラスチックが精子数を減少させ、精子の異常やホルモン障害を引き起こすことを報告しています。

 マイクロプラスチックは、主に食物や水の摂取や呼吸によって体内に侵入しています。対策として、プラスチックをできるだけ使用せず、プラスチックフリーの生活をして、マイクロプラスチックの摂取を避けることが挙げられます。

(運営委員 小寺正明)

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■  <3> 地域からの報告
■    長野NPO法人みどりの市民・渡辺ヒデ子さんからの報告    
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 <ブルックリンの小学生が実践する「変革のレシピ!」の上映会支援活動>

 NPO法人みどりの市民では、現在、脱プラ推進の活動として、ドキュメンタリー映画「マイクロプラスチックストーリー〜ぼくらがつくる2050年〜」の上映支援活動をしている。

 きっかけは、容器包装の3Rを進める全国ネットワークのプラスチック削減オンライン連続セミナーでのこの映画との出会いだった。ブルックリンの小学生の学び考え行動して変革していくそのエネルギーに感動し、コロナ禍の社会でも、出来る活動として上映支援活動を始めた。

 この映画の上映費用は非営利団体で200ドル。決して高くはないが、今は円安で2万円では収まらない。2022年の夏から支援団体を募集。支援内容は、(1)資金援助(1団体2万円まで)、(2)上映のためのサポート(映画制作者「カフェテリアカルチャー」との上映に関するマネジメント)である。

 この事業の基金は脱プラの活動に賛同する美容業界のある企業から寄付の申し出があり活用した。そうした協力が実り、2023年3月から上映会が開催され、2024年の3月までの1年間の上映は計6回行われた。資金援助まで行ったのは2回、上映サポートのみは4回であった。上映団体は、海ごみに対する問題意識を持った母親たちや市民、学生たちや地域住民による「上映実行委員会」や小学校で、参加者は合計221人になった。上映会場では、脱プラの活動展示やワークショップ、意見交換会、マルシェなどが同時に開催された。
◇主な感想と上映後の動き
・小学生からは、「できるだけ プラスチックを減らすよう、なるべく 使わない、買わない」「ゴミを出さない、リサイクルする」「自分の考えと行動を変えよう」など、自らの行動へと繋げていくメッセージが多かった。
・学生たちは、「上映会だけではなく、次のアクションを」と考え、ごみ拾いを促進するSNSアプリ『Pirika』を使い、ごみ拾いチャレンジアクションを企画し実践している。

・小川村実行委員会は、村の「教育委員会」などの支援・協力を得て実施。参加者は「プラスチックを削減したい。自分たちの地域は山間地だが、海につながっている」という共通認識を持つことができた。委員会では、それを村全体に広げようと情報発信などの取り組みを始めている。

 上映会は単に上映による脱プラに対する人々の関心を高めるという普及啓発にとどまらず、人の交流や情報交換の場となり、次のアクションへ繋がる力「変革のレシピ」の実践へと繋がっている。

------------------------------ 事務局からのお知らせ------------------------------
● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2024年4月16日(火) 19:30〜21:00・ ZOOM会議


※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0093 東京都千代田区平河町2-12-2 藤森ビル6B
市民運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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