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第255号(2023年10月7日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 255号   2023 年 10 月 7 日

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 今春、筆者の所属する市民団体(環境問題を考える会)の世話人が徳島県上勝町を訪問し、当地で有名な「ゼロウェイスト」を視察・取材してきたので、現地の詳細を知ることができました。そこで上勝町での経緯と実績に基き、ゼロウェイストの意義と課題について改めて考えてみます。

 上勝町は徳島県南西部の山間地にあり、四国の中で人口が最少(現在約1,400人の小さな町で、ゼロウェイスト以外に「つまもの」と呼ばれる葉っぱビジネスでも知られています。その上勝町は2003年に日本初の「ゼロウェイスト宣言」を行い、2020年までに焼却・埋め立てごみをゼロにするとの目標を立てました。その背景には、町内に2基あった小型ごみ焼却炉がダイオキシン問題で使えなくなり、容器包装リサイクル法の施行を契機に焼却炉を閉鎖し、同時にごみ分別を積極的に導入してごみゼロを目指したことがあります。その宣言内容は「自治体に過度のごみ処理負担を課す現状を見直し、国が法律で事業者の拡大生産者責任を明確にするよう求める」先進的なものでした。

 上記目標を達成するため、上勝町は住民の理解と協力を得て考えられる方策を次々と実行しました。主な例として、NPOゼロウェイストアカデミー発足、リユース推進拠点「くるくるショップ」開設、リメイクショップ「くるくる工房」開設、リユース食器の無料貸し出し、ポイントキャンペーン、生ごみ堆肥化の全戸普及、事業者のゼロウェイスト認証制度、等々。この間、市場の変化に伴って分別数は増加し、当初の34分別から現在は45分別になっています。町は行政回収を行わず、住民が町の中央にあるゼロウェイストセンターに排出ごみを搬入して分別し、可能なものは全て資源化しています。

 この結果、上勝町のリサイクル率は2016年に最大81%と全国でもトップレベルを達成しました。しかしその後は横ばい状態で、約2割のごみが焼却・埋め立て(外部委託)になっています。その内容はゴム製品、複合素材品、衛生用品(紙おむつ等)です。2020年にごみゼロを達成するという上勝町のゼロウェイスト宣言は目標未達ということですが、それでも上勝町の果敢な挑戦と努力、その実績は賞賛に値すると思います。上勝町はこの間の経験と実績を踏まえ、2030年までの重点目標を新たに掲げて再びゼロウェイストを宣言しました。

 ここでふと「ゼロウェイストは本当に実現するのか」という疑問が浮かびました。上勝町の努力が足りないはずはありません。ごみゼロを目標とすることに異論はないのですが、廃棄物には再資源化不能または困難なものが存在するという現実があります。それは3Rのうちのリサイクルだけではごみは無くせないこと、ごみゼロを達成するには2R、特にごみ自体を作らない発生抑制(方策として拡大生産者責任の徹底)が不可欠であることを示しています。

 つい9月21日、上勝町議会はある請願書を採択しました。それは「製造業者の廃棄物回収義務および回収資源化できない製品の製造販売を禁じる法整備を国や県に求める」もので、まさに拡大生産者責任の追求であり、町のゼロウェイストアカデミーが提出したものです。これは町を上げてごみゼロに取り組んだ一つの結論とも言えるのではないでしょうか。
(政策委員 益子友幸)

---- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------

巻頭言
<1>第16回・第17回プラスチック削減オンライン連続セミナーにご参加ください
<2> 【レポート】 欧州連合(EU)、意図的に添加されたマイクロプラスチックの制限を始める    
<3> 地域からの報告 環境市民・堀孝弘さんからの報告  

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■<1> 第16回・第17回プラスチック削減オンライン連続セミナー
■                       にご参加ください!

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<第16回プラスチック削減連続セミナー> (多少の余裕があります)

日時 : 2023年10月10日(火)講演19:30〜21:00(質疑含む)
演題:『 サーキュラーエコノミー時代の拡大生産者責任とは 』
講師: 国立環境研究所・資源循環社会システム研究室 室長 田崎 智宏さん
詳しくは下記のちらしをご覧ください。↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/16OLseminar.pdf

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<第17回プラスチック削減連続セミナー>

日時: 2023年11月20日(月) 講演19:30〜21:00 (質疑含む)
演題:  『農林水産省におけるプラスチック削減・資源循環の取組について』

講師: 大臣官房新事業・食品産業部外食・食文化課 課長補佐 川端 匡さん
農産局農産政策部農業環境対策課 課長補佐 木 葉子さん
水産庁増殖推進部漁場資源課 課長補佐 吉川 千景さん

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▼参加費無料
▼申込み件名: 「第十六回プラ削減連続セミナー視聴希望」又は「第十七回プラ削減連続セミナー視聴希望」とし、
氏名、所属、TELを明記の上、  
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org 迄

多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(運営委員長 中井八千代) 

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■ <2>【 レポート】 欧州連合(EU)、
■      意図的に添加されたマイクロプラスチックの制限を始める

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 欧州連合(EU)の発表を紹介すると、2023年9月25日、欧州委員会は、EUの化学物質規制であるREACHに基づき、製品に意図的に添加されるマイクロプラスチックを制限する措置を採択しました。新規則は、マイクロプラスチックの販売や、マイクロプラスチックが意図的に添加され、使用時にマイクロプラスチックを放出する製品の販売を禁止します。正当な理由がある場合は、適用除外と、移行期間が適用されます。

 採択された規制は、マイクロプラスチックの定義を広義にしたもので、有機物であり、不溶性で、分解に抵抗する5m以下の合成ポリマー粒子すべてを対象としている。その目的は、できるだけ多くの製品から意図的なマイクロプラスチックの排出を減らすことです。制限の対象となる一般的な製品の例は次の通りです:

・人工芝に使用される粒状の充填剤。環境への意図的なマイクロプラスチックの最大の排出源となっている。
・化粧品。角質除去剤(マイクロビーズ)や特定の質感や香り、色を得るためなど、様々な目的でマイクロ
プラスチックが 使用されている。
・洗剤、柔軟剤、光沢剤、肥料、植物保護製品、玩具、医薬品・医療機器など

 最初の措置、例えばルースグリッターやマイクロビーズの禁止は、制限が発効する10月17日から適用されます。その他の場合は、影響を受ける関係者に代替品を開発し、切り替える時間を与えるため、より長い期間を経て販売禁止措置が適用されます。

・マイクロプラスチックはどのような懸念があるのでしょうか?

 マイクロプラスチックは、いったん環境中に排出されると生分解しない。魚介類を含む動物に蓄積され、その結果、人間の食物としても消費されます。

 マイクロプラスチックは、海洋、淡水、陸上の生態系、そして食品や飲料水、人間や動物の内臓などからも発見されています。マイクロプラスチックの継続的な放出は、生態系と食物連鎖の恒久的な汚染の一因となっています。実験室での研究において、マイクロプラスチックへの暴露は、生物に対するさまざまな(環境)毒性および物理的影響に関連しています。
(運営委員 小寺正明)

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■  <3> 地域からの報告 環境市民グリーンコンシューマーグループ
■            堀孝弘さんからの報告
■        <3R政策地域研究会in京都> 

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<全国スーパーマーケット環境調査、進行中>

 この報告で、すでに幾度かお知らせしているように、昨年11月京都市内で実施したスーパーマーケット(以下、スーパー)店頭でのプラスチック包装調査(詳細はhttps://2r-ecotown.kyoto-gomigen.jp/2r-activity/)を、今年(2023年)は全国に拡大して、10月から11月の期間集中で実施しています(実施主体はNPO法人環境市民)。

 今年初頭より各所で「全国スーパー環境調査をやります!参加してください」と呼びかけ続け、夏以降調査参加団体を募集したところ、9月22日の締め切りまでに、北海道から沖縄県石垣島まで全国40の市民・消費者団体(以下、市民団体)が参加表明してくれました。調査の背景や目的などは下記のURLで紹介していますので、そちらを見てください。

 今回の調査呼びかけで、多くのことがわかりました。かつて市民団体の多くが地元のスーパーと何らかの交流を持っていました。ですが、今では多くの地域で市民団体とスーパーとの関係が途切れていることがわかりました。特に2020年7月のレジ袋全国有料化以降、顕著になったようです。一方、今も市民団体やスーパーの交流が行われている地域では、スムーズに準備が進み、これからの地域活動のあり方を考える示唆が多く得られました。

 調査への参加表明をしてくれた団体の声も紹介します。「やりたいと思っていたことだけれど、どのように実施したらよいかわからなかった。この調査の呼びかけを見て『これだ』と思って申し込んだ」というもので、他団体の活動実践者の多くも同じような思いを持っていらっしゃると思います。

 スーパー側からも「弊社の取組の現在地や課題などを知る機会になると思い、皆さんの調査を受け入れさせていただきます」という声もありました。とすると、環境市民(特に堀)の責任も重いですね。がんばります。がんばりましょう。

全国スーパーマーケット環境調査2023についての説明(21分)
https://youtu.be/GeTKLELfQ5U

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● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2023年10月24日(火) 19:30〜21:00・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0093 東京都千代田区平河町2-12-2 藤森ビル6B
市民運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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