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第252号(2023年7月13日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 252号   2023 年 7 月 13 日

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プラスチック製品の削減へ

「政府がレジ袋の有料化を小売店に義務付けてから7月1日で3年。コンビニ各社でレジ袋を辞退する客の割合が、有料化後の3年間も増加傾向が続いていることが共同通信の聞き取り調査で分かった。直近では各社とも客の7〜8割が辞退。脱レジ袋の動きが今も広がり、環境意識が根付いていることがうかがえる」との記事が共同通信から出ました。

 ごみ袋の有料化では、有料化後、数年経過すると、ごみ量が増える自治体があり、有料化が即ちごみ減量には繋がらないという話もあります。また、瀬戸市では有料化後のごみ袋のさらなる値上げが市長選の争点の一つともなり、結局値上げは議会で否決されたということです。たかが「プラスチックの袋1枚」とはいいながら、即、プラスチック袋の削減とは結び付かないもどかしさがあります。

 プラスチックは1860年代頃に発見されたといわれています。日本では、大量生産が始まったのが1958年頃。私が子どもの頃は、プラスチック製品はそれほど身近なものではありませんでした。それから60年経った今では身の回りの製品は、ほぼプラスチックを使用するものとなりました。

 近年、海のプラスチックごみの問題が報道され、それに伴い、プラスチックにはいくつもの問題があることがわかってきました。レジ袋有料化が環境への意識を高めているのも事実ですが、現在の社会環境の中では、安くて、使い勝手が良くて、廃棄も楽なプラスチック類を生活の中から締め出すことはなかなか困難なことだと思います。

 それでも、レジ袋がマイバックへ、ペットボトルがマイボトルへと変わっていくように、容器持参で買い物する人が増えたり、裸売りが広がり、持ち込み容器が選択できるようになるなど、使い捨てプラスチックの削減につながるような、環境意識がさらに広がるといいですね。

(運営委員 大島いずみ)

---- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------

巻頭言
<1>【レポート】 「プラスチックと環境ホルモン」
<2> 今年秋、スーパーマーケット環境調査に参加しませんか
<3> 地域からの報告 全国川ごみネットワークからの報告  

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■<1>【レポート 】 プラスチックと環境ホルモン

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国連環境計画によると、「プラスチックには13,000種類以上の化学物質が含まれており、そのうちの3,200種類以上は人間の健康に有害であることは知られている、プラスチックは、体内濃度の自然ホルモンのレベルに変化を引き起こす可能性のある多数の内分泌かく乱物質など、人を害し地域社会を汚染する可能性のある高レベルの化学物質類が含まれている。」と言っています。

私たちは、空気中のほこりやペットボトルや水道水の中にあるマイクロやナノプラスチックと言われる極小プラスチックを無意識に体に取り込んでいますし、日常的に使っており、毎日暴露し続けているので全員から検出します。
これらは最終的に肺や血液に入り込み、特に懸念されるのが妊娠中の胎児への影響です、胎児期や新生児期にこれらの化学物質に曝露すると人生全ての様々な病気のリスクに影響を与えます。

南デンマーク大学の研究チームのイエンセン博士講演によると、例えば、可塑剤のフタル酸エステルは注意欠陥・多動性(ADHD)やIQなど神経発達などの影響、不妊や肥満などで、胎児期に曝露した影響が成人したり中年になって現れる長い潜伏期間だったり、また子や孫に影響する世代を超えて影響するものもあります。

肛門性器間距離の変化はメスの肛門と性器の距離が短いのでこの間が短い胎児は少し女性化しています。距離の短いオスは精子の質が悪く精巣がんのリスクが増し、男性ホルモンレベルも低い。
また、精子数が少ない男性は、糖尿病のリスクが高く、若年死の可能性も高い。
母親のフタル酸エステル曝露が多いと子供の語彙力に影響する事もわかっています。            

フタル酸エステルは男性ホルモンを阻害する作用があり女児よりも男児の脳や知能指数に影響を与えており、男児の方がより影響を受けやすいと考えられています。女児の早熟、乳がんリスクが高い。プラスチックの可塑剤ビスフェノール類については90年代にがん細胞の増殖作用が知られていました。肥満、前立腺肥大、女児の早熟などが言われていますが近年女性の卵子に影響があるという研究が進んでいます。

イエンセン博士の講演は「それでもプラスチックは必要ですか?」というタイトルで一昨年11月にNHKBSで放映されています。 偽ホルモン作用のある化学物質は沢山ありますがプラスチックの可塑剤のみ取り上げました。

(運営委員 上領園子)

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■<2> 今年秋、スーパーマーケット環境調査に参加しませんか
■               NPO法人環境市民 堀孝弘
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■日本のプラ削減、遅くないですか

プラスチックの大量使用が海洋汚染をはじめ、地球規模の環境問題を引き起こしています。日本でも2022年4月、「プラスチック資源循環促進法」が施行されるなど、対策が進んでいます。

ですが、「動きが遅い」とモヤモヤを感じている人も多いと思います。西ヨーロッパだけでなく、韓国や台湾などアジアの近隣国・地域も、使い捨てプラスチック容器包装(以下、プラ包装)を、期限を決めて使用禁止にしようとしています。

■フランスは青果物のプラ包装禁止、日本は…

そんな折り、フランスから小売店での野菜・果物などプラ包装での販売が禁止されたというニュースが入ってきました*1。フランス政府は「野菜・果物の37%が包装販売されている」として、今回の処置がどれだけのプラ包装削減につながるか、試算を示しました。

では、日本のスーパーマーケット(以下、スーパー)店頭で、野菜・果物のプラ包装販売の割合はどの程度か、新型コロナの影響もあり最近のデータは見当たりませんでした。

■京都市内で調べてみた!

「ならば調べよう!」と2022年11月、当時筆者が所属していた京都市ごみ減量推進会議は、京都市内スーパー62店の環境対策調査を行いました。結果、青果物売場でプラ包装された商品は、商品点数比、棚面積比、いずれも70?80%占めていることがわかりました。ただ、もしどのスーパーチェーンも同じようにプラ包装を用い、同じように削減に取り組んでいるなら、今以上に減らすことは難しいでしょう。ですが、プラ包装の程度はチェーンによって大きく異なることがわかりました*2。

■市民・消費者の力で、取組の加速を!

2023年3月には、京都市内で「スーパー調査で、市民で見つけた好事例報告会」を開催し、市民80名、スーパー本社5社、自治体3市の参加を得ました。
おそらく全国を見渡せば、省エネも含め京都市内のスーパーより、もっと効果的な取組があることでしょう。プラ削減や省エネなど、政府や企業の取組は重要ですが、市民の後押しがあれば、さらに加速します。そんな思いで、2023年秋には、全国のスーパー環境調査を実施したいと準備を進めています。
全国スーパー調査は、京都市内に事務局を置くNPO法人環境市民で取りまとめて実施予定です。ご関心ある方(団体でも)はthori@kankyoshimin.orgまでお問い合わせください。

*1 JETROニュース 2021年10月8日配信ニュースより
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/10/8fb8d7bbd751ffa6.html
( 2023年7月9日確認)
*2 京都での調査結果は、以下にまとめています。
https://2r-ecotown.kyoto-gomigen.jp/2r-activity/

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■<3>全国川ごみネットワーク伊藤さんからの報告 

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全国川ごみネットワークでは、2016年から、水辺に散乱している@飲料ペットボトル、Aレジ袋、Bカップ型飲料容器の個数を調査し、全国の皆様から報告いただく「水辺のごみ見っけ!」(全国水辺のごみ調査)を実施しています。

最近の傾向として興味深いことは、レジ袋の個数です。2020年のコロナ禍で、様々な活動が自粛されたことに従い調査報告件数も、調査人数も、調査された個数は激減しました。その後2021年、2022年は、個人や少人数でのごみ拾い活動が増えたようで、調査件数、調査人数が増えたことに従い、調査された飲料ペットボトル個数も、カップ型飲料容器個数も増えています。

ところが、レジ袋だけは、2020年に続き、2021年、2022年と減少しています。報告のコメントでも「レジ袋が減っている」と沢山記載されていました。これは2020年7月からのレジ袋有料化による影響が大きく表れていることと推察します。

有料化したといっても、レジ袋は日本のプラスチックごみの2-3%程度なので、プラごみ削減の効果を疑問視される声もありました。しかし、有料化という制度やしくみの変化によって、実際に環境中に散乱されるごみ量を削減したことを実証できたと言えましょう。
さらにレジ袋配布禁止とした亀岡市の保津川ではごみとして拾われるレジ袋の数が激減している(残念ながら古くからのごみがありゼロではない)と聞きます。これに倣って他の使い捨て容器も努力義務よりも厳しい制度などによって使わなくて済むプラスチックを減らしていくことを進めなくてはならないと考えます。

「水辺のごみ見っけ!」は全国どこでも、11月末までの期間内ならいつでも、お一人でもグループでも、だれでも気軽にご参加いただけます。詳細はホームページで。 https://kawagomi.jp/mikke/

(運営委員 伊藤浩子)

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● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2023年7月14 日(金) 19:30〜21:00・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0093 東京都千代田区平河町2-12-2 藤森ビル6B
市民運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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