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第245号(2022年12月15日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 245号   2022 年 12 月 15 日

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 <環境教育を考える>

地球温暖化、プラスチックによる海洋汚染、森林の破壊、資源の枯渇、生態系の破壊など、さまざまな環境問題があり、深刻さを増しています。豊かな地球の環境を守り、これからの地球の未来を託すためには、子どもたちへの環境教育が欠かせません。 環境教育は1972年の国連人間環境会議によって国際的に関心が高まりました。日本では2003年に環境教育推進法が施行され、本格的に教育現場で環境教育がスタートしています。 その後、環境教育は総合学習の一環として、地域の特色を活かした授業やボランティア活動、自然体験活動、社会体験活動、国際理解・英会話学習などの中に取り込まれてしいますが、昨今、SDGsが取り上げられ、環境教育の必要性が改めて見直された感もあります。

 <環境教育は学校のみで達成するのは困難> 

現在の地球環境の中、環境教育の重要性は、ますます高まっています。しかも、環境問題は多種多様で、自然科学や社会科学だけでなく、一人ひとりの感性や心の問題にまで及ぶため、学校教育のみで達成するのは難しいことは環境省も認めていて、新たに改正された環境教育等促進法の中で「環境保全活動、環境保全の意欲の増進及び環境教育並びに協働取組に関する考え方… 政府としては、国民、事業者、民間団体、地方公共団体等様々な主体の自発性を尊重し、 これらと協働しながら持続可能な社会づくりに共に取り組んでいきます」と謳っています。その中に「新しい公共」の考え方として「官庁などの行政機関のみならず、市民、特定非営利活動法人(NPO 法人)、企業などの民間主体が、活気のある社会づくりのために、様々な主体の支え合いによる自発的な協働取組の必要」が示されています。 今、私は区から委託されているリサイクルセンターで、子どもから大人までの環境学習に取り組んでいます。いろいろな場所、機会において、環境問題に取り組む民間人の知恵が環境学習の中で活かされ、思いと共に次代へつながっていってほしいと思っています。

 (運営委員 大島いずみ)

---- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------

巻頭言
<1> 【レポート】 第1回世界プラスチック条約政府間会合(INC-1)閉幕 <2> 地域からの報告 環境保全ネットワーク京都 宮本康弘さんからの報告  

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2022年11月28日〜12月2日の国連環境計画(UNEP)が招集したプラスチック汚染に関する国際的な法的拘束力のある文書(条約)のための最初の政府間委員会(INC-1)は、プラスチック汚染をなくすことで合意して終了しました。

 この会合には、150か国以上の国連加盟国、関係国際機関、NGO等、約2,300 名が参加し、日本からは、外務省、経済産業省及び環境省から構成される政府代表団が出席しました。

 BFFPによると、ポジティブな成果としては、プラスチックの生産と使用の削減、プラスチックのライフサイクルに関連する有害物質の排除、人間の健康保護、公正な移行の必要性を求める要求があり、多くの加盟国やプラスチック汚染の最大手であるネスレとユニリーバの2社もこれを支持しました。ネスレやユニリーバのような世界最大のプラスチック汚染者が、バージンプラスチック生産の上限と、強制的な政策に基づく世界プラスチック条約の必要性を訴えました。両社はまた、問題のあるプラスチックを排除する必要性も表明しました。 ペルーは、市民社会、民間企業、科学者、労働者が参加すべきと述べました。

 フォルカー・テュルク国連人権高等弁務官は「化石燃料の原料が地球から抽出された瞬間から、最終的にマイクロプラスチックとして私たちが吸い込み、食物や水に含まれることで私たちの健康に大きなリスクを与える運命にある」と述べました。

 アントニオ・グテーレス国連事務総長は、プラスチックは「別の形の化石燃料」であるとし、各国に汚染と生産の取り締まりを促しました。「廃棄物を超えて、プラスチックの蛇口を閉めるよう各国に呼びかける」と述べました。 各国代表は、次回のINC-2を2023年5月22日の週にパリで開催することに合意しました。なお、INCは、2022年11月から2024年末までに5回開催され、作業を完了することとされています。

 世界は一気に脱プラスチックに進むかも知れません。

(運営委員 小寺正明)

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■<2>地域からの報告 環境保全ネットワーク京都 宮本康弘さんからの報告
■       <3R政策地域研究会in京都> ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 論文誌「Polymers」に掲載されたイタリアの科学者たちの研究を紹介します。

(運営委員 小寺正明) 

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■<3>地域からの報告 大阪Rびんプロジェクト代表 岡見厚志さんからの報告 ■ <3R政策地域研究会in大阪>

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 本会に加入しましてほぼ1年になります。そこで、私達の活動経緯を紹介させていただきます。

 当NPO法人(「環境保全ネットワーク京都」代表 北川秀樹 HP http://envkyoto.com/)は、設立して今年で20年になります。

 当初は中国の西安の郊外で植樹を行ってきましたが、最近はコロナ禍の影響もあり、協力を見合わせています。現在は、深刻な環境問題として注目されているプラスチックごみの削減活動に注力しています。

 プラスチックごみ問題は、私達一般市民の現状認識が重要だと捉え、2020年に啓発用のパンフレット「プラスチックごみについて考える」の作成と京都地区の学生、社会人に対してアンケート調査を実施し、発表会を行いました。アンケートの結果、海洋汚染や街なかのプラスチックごみの散乱に対して関心は高かったのですが、少し残念な点は、30歳代の人の意識が低い結果になったことです。

 次のステップとして、昨年は、小学生の高学年から高校生くらいを対象とした新たなパンフレット「ストップ、プラスチックごみ」を作成し、京都の近隣の教育委員会等に配付しました。今年は、国内の若い中国人向けに、同パンフレットの中国語版の作成、配布を行っています。さらに、小学生を対象にしたセミナーの開催を今後予定しています。

 12月4日の「京都環境フェスティバル」に参加し、セミナーを開催しました。啓発のスライド上映とマイクロプラスチックの実物を顕微鏡で観察してもらい、最後にクイズ大会で楽しんでいただきました。

 下記ブログに一般用のパンフレットを掲載していますのでご参照ください。 http://envkyoto.com/%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0/ 

------------------- 事務局からのお知らせ------------------------------
● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2022年12月16 日(金 ) 19:30〜21:00・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0093 東京都千代田区平河町2-12-2 藤森ビル6B
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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