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第231号(2021年10月7日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 231号   2021 年 10 月 7 日

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新法「プラスチック資源循環促進法」(「促進法」)の公布から約半月後、福岡市は、「循環のまち・ふくおか推進プラン」<第5次福岡市一般廃棄物処理基本計画>(原案)の意見募集(7月1日?7月30日)を実施しました。当初は、「促進法」を反映していない計画書に戸惑いましたが、今後、検討されることを想定して私の意見をまとめました。

市の計画書には、目標年度2030年までの長期ビジョンが示されています。第一期(2021年?2025年)の実行計画の基本方針に「発生抑制」「再使用」の2Rを重点とする3R推進が示されました。「促進法」が導入された場合でも、2Rの視点で「熱回収の回避」、「焼却施設の見直し」などの方向性を示してほしいと願っています。

そして、この計画書で私が最も注目したのが、行政の基本方針の中で、国に対して「拡大生産者責任」の履行を提言していることです。<市の施設で処理できない廃棄物について、「拡大生産者責任」を踏まえ、製造・販売事業者による回収体制の整備など適正処理に向けた環境整備を国等の関係機関に提言します。>という具体的な内容に納得しました。処理できない廃棄物は特定されていませんが、福岡県内にある「廃プラ一次選別事業と再資源化」の施設見学の体験で、選別及び混入異物除去の労力や、再商品化への試行錯誤といった難しさを思い知りました。こうした再利用の難しいプラスチック製品も該当すると考えています。

平成30年度の国のごみ処理経費が20,910億円、一人一日当たりの排出量に換算して16,400円/年という数値が示すように、巨額な税負担で成り立つ循環型社会に矛盾を感じます。《ごみ処理経費は誰が負担するのか》について、「拡大生産者の責任」を問うことの意義を再認識しました。当初は半信半疑で開いた福岡市の計画書(案)でしたが、今後の市の動向を注目して行きたいと思います。 

(政策委員 片山純子)

----- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------

巻頭言
<1> 第九回「プラスチック削減」オンライン連続セミナー 最終回
「マイクロプラスチック・ストーリー」映画上映と、監督との座談会を開催します!!
<2> 【レポート】 ボトル給水機の設置を広げよう!
<3> 地域からの報告 京都市ごみ減量推進会議堀孝弘さんからの報告

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■<1>第九回 「プラスチック削減」オンライン連続セミナー最終回
■  映画上映と、監督とのざっくばらんな座談会を開催!!
■ 「 映画:マイクロプラスチック・ストーリー〜ぼくたちの2050年〜」  

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第九回最終回は、「映画マイクロプラスチック・ストーリー」を、監督の佐竹敦子さんをお招きして開催します。まだ若干の余裕がありますので、お申し込みをお待ちしています。

この映画は、ニューヨーク・ブルックリンの小学5年生が、世界的な問題であるマイクロプラスチック汚染を学び、彼らの視点で、この問題の根幹が何かを問いただし、解決に向かって自分たちのコミュニティーからアクションを広げていく2年間を追った長編ドキュメンタリーです(1時間10分)。
上映後、監督の佐竹敦子さんと共に、質疑応答・参加者との座談会(約1時間)を予定しています。
詳しくは下記よりご覧ください。↓  
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/211016.pdf

第九回 10/16 (土) 10:00〜12:10 「映画:マイクロプラスチック・ストーリー〜ぼくたちの2050年〜」
大人用と小学生用(小学生3年生までの漢字を使った字幕付き)両方のURLをお送りします。
( Vimeoのリンクは10月16〜23日まで開設しますので、この間、映画はいつでも視聴できます。)
参加費無料
▼申込み件名:「第九回プラ削減オンラインセミナー10月16日視聴希望」とし、 氏名、所属、TELを明記の上、  
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org 迄
※申込後、入力いただいたメールアドレスに、お申込みを受け付けた旨と当日2日前に参加URLをお送りします。 
ぜひ多くの皆様のご参加をお待ちしております。

(運営委員長 中井八千代)

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■<2>ボトル給水機の設置を広げよう!

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川ごみで目立つもののひとつがペットボトルです。最近では、ペットボトルの水平リサイクル拡大の方針でメーカーも努力をしています。とはいえ、散乱するペットボトルを削減するには、マイボトル持参をさらに拡大していきたいものです。

そのひとつとして、昨年秋に、環境省は、新宿御苑で、ボトル給水機を苑内の6か所に設置しました。スマートで、マイボトル持参意欲も高まるのではないでしょうか?
(詳細情報・写真は以下より)
https://fng.or.jp/shinjuku/2020/10/07/20201007-01/

他にも、今年は東京都水道局が、オリンピック前に、多くの観光客が訪れる浅草の雷門近くにボトル給水機を設置しています。コロナ禍なのでPRは控えているようです。美味しい水道水がどこでも飲める国内では、このように街の中でボトル給水ができる場所が増え、マイボトル持参がお洒落で当たり前のこととなることを願いたいものです。

これらのボトル給水機の設置や、給水スポットのマップ化など、日本全国で給水スポットを広げる活動をすすめている団体もあります。ボトル給水機の普及を応援することでも、マイボトル持参の拡大に繋がることでしょう。

(運営委員 伊藤浩子)

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■<3>京都市ごみ減量推進会議・堀孝弘さんからの活動報告
■   <3R政策地域研究会in京都 >   

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京都市は今年3月PETボトルや食品ロスなど、全国的に見ても先進的な削減目標を盛り込んだ「循環型社会推進基本計画(京・資源めぐるプラン)」を策定しました。ただしこの目標を実現するための実行計画策定の予定はありません。また「使い捨てプラ」の削減目標は中間見直し時にあらためて設定することになっています。

このままでは「行政はいくつもの施策を打ったが、市民・事業者に浸透しなかった」や「使い捨てプラの削減目標は、国の目標に準じよう」となる可能性もあります。そこで、計画目標の実現と、意欲的な使い捨てプラ削減目標の設定を促すため、市民団体のネットワークを作りたいと考えています。各主体の活動成果の取りまとめや、活動が弱い分野での新たな取組の開発など、行政まかせにせずに取り組むネットワークです。こういったことの中核を誰が担うのかとなったら、やっぱりごみ減だと思います。そんな思いで、今秋以下の3つのイベントを実施します。

第1弾 10月24日「京都から減プラ 市民行動」
京都市の担当部長を招き、市民・事業者と協働のプラ削減の推進を、高月紘(ハイムーン)先生、原田禎夫先生、浅利美鈴先生らと話し合います。
https://kyoto-gomigen.jp/works/280.html

第2弾 11月28日「京都のプラごみ削減活動団体と出会う日」
京都市内でプラごみ削減活動に取り組む8団体に来てもらい、それぞれの団体の取組を紹介するとともに、それらの団体と参加者を結ぶ場にします。祇園祭ごみゼロ大作戦、気候ネットワーク、環境市民、ふろしき研究会、おむつなし育児研究所京都サロンなどに登壇してもらいます。
https://kyoto-gomigen.jp/works/281.html

第3弾 12月5日と19日「2Rメッセンジャー養成講座」
自らプラごみ削減情報(分別リサイクルではなく、発生抑制)を発信していこうと思う人向けの講座です。

---------------- 事務局からのお知らせ------------------------------
● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2021年11月9日(火) 19:30〜21:30・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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