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「メールニュース」 バックナンバー

第226号(2021年5月11日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 226号   2021 年 5 月 11 日

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先日、知人の前で「アベノミクスってどうなったんだろう?」といったら、怪
訝な顔で「アベノマスクのこと?」と聞き返されました。アベノミクスはもう
すっかり忘れられたようで、アベノマスクが本家本元になったようです。

日本では、政府の決めたこのような政策や計画に関する批評(レビュー)
をどのように行っているのか知りませんが、今年2月、英国ではあるレビ
ューが発表されました。
『The Economics of Biodiversity: The Dasgupta Review』(生物多様性の
経済学:ダスグプタレビュー)というもので、英国財務省が2019年にケン
ブリッジ大学のパーサ・ダスグプタ教授(経済学)に委託したものです。

約600ページにもおよぶ長文なため、短い要旨を読んだだけですが、
「人類はここ数十年で非常に繁栄してきたが、私たちがそのような繁栄を
達成した方法は、それが自然に壊滅的な犠牲を払ったことを意味する」と
書かれていて驚きました。現在の経済成長と発展は自然を犠牲にするこ
とで成り立っていて、持続可能ではないと断言しているのです。

ジョンソン首相はこのレビューを歓迎し「自然保護には善意以上のものが
必要」だとして、今後の政策や規制をこのレビューに基づいて検討してい
くそうです。 

日本も見せかけだけの「カーボン実質ゼロ」や「減プラスチック」のかけ声
に踊らされることなく、自然を壊さずに得られる再生可能な資源だけを使
って、子孫に迷惑をかけずに生きられる世界を目指したいものです。

(政策委員 栗岡理子)

----- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------
巻頭言
<1> 第五回「プラスチック削減」オンライン連続セミナーを開催します!!
<2> 【レポート】 ペットボトルからアルミ缶へ!?
<3> 栃木県「小山の環境を考える市民の会」 楠 通昭 さんからの活動報告

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■<1> 第五回 「プラスチック削減」オンライン連続セミナーを開催します!!
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 第四回連続セミナー(梅田靖・東京大学教授)は、まだ若干の余裕があります。  
(重複ご容赦ください。)   
<トピックス>  
1.サーキュラーエコノミー(循環経済)とは
2.ちなみに日本では
3.サーキューラーエコノミーによって製品設計とビジネスが変わる  
4. サーキュラーエコノミーと拡大生産者責任
5. サーキュラーエコノミーによって我々のライフスタイルをどう変えて行くか?
ちらし→http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/210517.pdf
ぜひご参加ください。
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第五回連続セミナーは、井田徹治 共同通信社編集委員・論説委員をお招きします。
井田さんは、東京大学を卒業後、共同通信記者として環境と開発の問題を長く取材。
アジア、アフリカ、中南米などでの環境破壊や貧困の現場、問題の解決に取り組む人々の姿などを報告してきました。

気候変動枠組み条約締約国会議、ワシントン条約締約国会議、環境・開発サミット、
国際捕鯨委員会総会など多くの国際会議もカバーされています。  

 今回は「プラスチック汚染:世界と日本の今」と題して、多くの写真と共に、
下記の内容のお話をしていただきます。
<講演のトピックス> 
@プラスチック問題:世界と日本 
@遅れる日本の対策 
@代替品の問題点 
@求められる大転換 

第五回 6/26 (土) 10:00〜11:30 井田徹治 共同通信社編集委員・論説委員     
「プラスチック汚染:世界と日本の今」 
詳しくは下記のちらしをご参照ください。↓
http://www.cistizens-i.org/gomi0/pdf/20210626.pdf

参加費無料
▼申込み件名:「第五回プラ削減オンラインセミナー6月26日視聴希望」とし、   
氏名、所属、TELを明記の上、  
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org 迄
※申込後、入力いただいたメールアドレスに、
お申込みを受け付けた旨と当日2日前に参加URLをお送りします。
ぜひ多くの皆様のご参加をお待ちしております。
▼次回以降の講座予定  
第六回 7/13 (火) 19:30〜21:00 平尾禎秀 環境省リサイクル推進室室長
「プラスチック資源循環について」  
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※第三回連続セミナー(浅利美鈴京大准教授)・アンケートの集計結果です。↓ 
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/3rdOLseminarQA.pdf
(運営委員長 中井八千代)

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■<2> <レポート> ペットボトルからアルミ缶へ!?
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無印良品では、先月23日より、現在発売している全12種のドリンクのパッケージ
をペットボトルからアルミ缶へ切り替え発売することを発表しました。

アルミ缶は、国内でのリサイクル率が約98%で(うちアルミ缶からアルミ缶への水
平リサイクル率が約70%)、賞味期間が長くなりフードロス削減にもなるために切
り替えたとのこと。確かにプラスチック製容器の利用が減り、現在問題となってい
る海洋プラスチック汚染の削減には貢献します。が、果たしてそれだけで良いの
でしょうか?

アルミを作るには、大量のエネルギーが必要で、海外の安い労働力のもとででき
ているとのこと。リサイクルするにもエネルギーがかかります。この無印良品の取
組みで環境負荷を下げるためには、使用したアルミ缶をどれだけ回収し、リサイ
クルして、ペットボトルよりも完全な形で循環できるかによることのようです。
それは消費者のこれからの取組みいかんにもよることでしょう。

せっかく、無印良品の店内には給水器を設置し、無料で給水サービスを行い、
今年末までには国内全店舗へも導入する予定なので、給水器を利用したサービ
スを充実させるのが、より環境には良いことでしょう。さらに個人的には、無印良
品のノンカフェイン黒豆茶などの飲料が有料でも(安価で)マイボトルに入れて販
売されるようになることを願っています。

(運営委員 伊藤浩子)

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■ <3>栃木県「小山の環境を考える市民の会」楠通昭さんからの活動報告
■        <3R政策地域研究会in栃木>
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当会は、同じ広域組合の中で下野市を拠点とする「環境問題を考える会」と小山
市を拠点とする「小山の環境を考える市民の会」の2団体が一緒に協力しながら
活動しています。

今回も前回と同じくコロナ感染対策のため大きな制約の中で3R全国ネットニュー
スとオンラインセミナーが中心の学習活動になりましたが、前回報告(2020年7
月の216号)以降の主な活動実績を報告します。

1.昨年7月に小山広域保健衛生組合の「ごみ処理基本計画(案)」のパブコメ結
果が公開されました。
これは5月に応募(プラごみ分別改善、有料化の問題など)した結果で、今後の
課題は多く残りましたが部分採用もあり一歩前進でした。

2.昨年8月、千葉工大の調査に団体協力して下野市内の水道水中のマイクロ
プラスチックを調査しました。
この結果は2021/3の日本水環境学会で千葉工大が発表しました。

3.昨年10月、今年2月の次の2項について賛同団体として参加しました。
@「今後のプラスチック資源循環施策の基本方向性」の共同宣言
A「脱プラスチック戦略基本法(案)」の策定、発表

4.昨年10月、下野市市政懇談会の中止に代わる意見募集に対しプラごみの
分別見直しや焼却ごみの減量化を求める意見を提出しました。

5.昨年12月、環境省「今後のプラスチック資源循環施策のあり方(案)」のパブ
コメに意見を発信しました。

6.下記のオンライン講演会、シンポに参加しました。
@昨年11月の日弁連環境保全委員会50周年記念シンポ
  基調報告:高田秀重教授、ほか
A2月の3R全国ネット「プラスチック削減」オンライン連続セミナー第1回
 高田秀重教授
B3月の3R全国ネット「プラスチック削減」オンライン連続セミナー第2回
 原田禎夫准教授
C4月の3R全国ネット「プラスチック削減」オンライン連続セミナー第3回
 浅利美鈴准教授

なお、毎年団体参加しているイベント「下野市生涯学習情報センターまつり」
「下野市消費者まつり」 「しもつけ環境フェアー」「おやま−るまちなか交流ま
つり」はコロナ対策で今年も中止になりました。

また前号でも報告しましたが当会の顧問の浅野氏が昨年7月に小山市長に
就任され市民の意見を聞く「市民フォーラム」を始めました。環境行政が、さ
らに改善されるよう働きかけて行きたいと思います。 

------------------ 事務局からのお知らせ------------------------------

● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2021年5月11日(火)19:30〜21:30・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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