Home > 3R全国ネットについてメールニュース> バックナンバー

「メールニュース」 バックナンバー

第202号(2019年4月12日発行)

  

☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆* ☆ * ☆ * ☆

   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 202号   2019 年 4 月 12 日

☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ 

2015年9月、国連総会で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が193カ国の全会一致で採択されました。
こんにちでは、各国政府や自治体、企業、協同組合、NPO/NGOなど様々な関係当事者が、その実現に向けた取り組みを進めています。 2030アジェンダの正式名称は「私たちの世界を変革する(Transforming our world): 持続可能な開発のための2030アジェンダ」です。
このままでは世界は持続可能ではないという危機感に基づいています。
日本政府は、2016年に全国務大臣を構成員とするSDGs(Sustainable Development Goals)推進本部を設置し、現在「SDGsアクションプラン2019」を進めています。
第6回のSDGs推進本部会合では「気候変動対策」と「海洋プラスチックごみ対策」の強化も指摘されており、6月のG20での進展が注目されるところです。
こうしたなか、昨年、閣議決定された「第五次基本計画」では素案に留まっていた「地域循環共生圏」について、2019年2月の中央環境審議会でその内実が示されました。 (資料3-2 地域循環共生圏の創造に向けた取組について)
未知なる技術革新が強調され過ぎているような心配もありますが、Transforming our worldが求められていることは喚起されるのではないでしょうか。 http://www.env.go.jp/council/01chuo/post_24.html

------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------

巻頭言
<1> プラスチック資源循環戦略小委員会 答申まとまる
<2> 海ごみセミナー「マイクロプラスチックよる海洋汚染と解決策について」を開催
<3>【レポート】市役所の自販機からペットボトルがなくなる?!
<4> 大阪の Rびんプロジェクト・西村優子さんからの活動報告

--------------------------------------------------------- ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

<1> プラスチック資源循環戦略小委員会の答申まとまる

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

3月26日、小委員会の答申が、環境省HPで発表されました。

答申概要版→ https://www.env.go.jp/press/files/jp/111258.pdf
答申全文→ https://www.env.go.jp/press/files/jp/111235.pdf

主な変更点として、パブコメで「熱回収は除外すべき」等の意見が多かった事から、熱回収の前に、「技術的経済的な観点等から難しい場合には」が入りました。 2030年までにプラスチック製容器包装の6割をリサイクル又はリユースし、 かつ、2035年までにすべての使用済プラスチックを熱回収も含め 100% 有効利用するよう、国民各界各層との連携協働により実現を目指します。

2035年までに、すべての使用済プラスチックをリユース又はリサ イクル、 それが技術的経済的な観点等から難しい場合には熱回収も含め10 0%有効利用するよう、 国民各界各層との連携協働により実現を目指します。

・しかし「経済的な観点等から難しい場合には・・」が入ったことで、 経済的に優位な熱回収が増えることが懸念されます。
・マイクロビーズも「禁止」ではなく「削減の徹底」となっています。
・「 循環型社会形成推進基本法に規定する基本原則を踏まえ」が入り、 「 プラスチックごみの流出による海洋汚 染が生じないこと (海洋プラスチックゼロエミッション)を目指し、」が入ったことで、今後の海洋プラスチックごみ対策が、着実かつ急速に進むよう、連携して3Rを推進していきましょう。

 (副運営委員長 中井八千代)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ <2>海ごみセミナー「マイクロプラスチックによる海洋汚染と解決策について」■          開催します

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

海洋プラスチック汚染の6〜8割は陸域から川を通して運ばれたもので、 その多くが容器包装類です。 年間800万トンものプラスチックごみが海に流入し、2050年には魚の量を 超える可能性があると指摘されています。 最新のマイクロプラスチック汚染の現状と対策について、何が必要なのかを学び、 実践につなげましょう。

日時 2019年6月1日(土) 13:30〜16:00 (開場13:00)
場所 地球環境パートナーシッププラザ (渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F)

【基調講演】「マイクロプラスチックによる海洋汚染と解決策について」
東京農工大学 高田秀重教授
【事例報告】「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」について
京都府亀岡市 環境市民部環境政策課 山内剛課長

主催 容器包装の3Rを進める全国ネットワーク
定員 先着90名
参加費 300円(資料代)
申込方法:メール 又は FAXにて タイトルに「海ごみセミナー参加申込」と記載し 氏名、所属、連絡先を明記し、お申し込み下さい。
reuse@citizens-i.org  fax03-3263-9463

地図等詳しくはこちらから  http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/20190601.pdf

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ <3> 【レポート】市役所の自販機からペットボトルがなくなる?!

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

昨年、神奈川県、鎌倉市、亀岡市でそれぞれ、"プラごみゼロ宣言"が出されました。

鎌倉市の「かまくらプラごみゼロ宣言」では、 市民や事業者への取組として、 @啓発、A使い捨て物品の削減、B事業者等の地域での取り組みPR、 Cリユースの推進、D滞在者に対する協力の呼びかけ をあげています(一部略)。 ("お祭りやイベント時のリユース食器の補助制度を更に推進"など、 それぞれに、取り組み内容の説明も記されています)

また、市役所として @職員のマイバッグ、マイボトルの使用を徹底。 Aペットボトル飲料の会議等での使用制限を徹底。 今後の取組として、市役所の自販機でのペットボトル飲料の販売を極力廃止するなど・・・・ と10月に記者発表されました。

(参考)https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2018/documents/plasticwaste.pdf

そして、プラスチックフリージャパンの4月2日のレポートによると 「鎌倉市役所の自販機からペットボトルがなくなりました!」 と紹介されました。 コーヒーなどのカップでの自販機も、「マイカップ10円引き」のようです。

亀岡市でも、 市役所の職員通用口には、"エコバッグシェアツリー"が設置されました。 昼休みの買い物時に利用し、帰庁時に戻すというもの。 公益財団法人・亀岡市環境事業公社では、家庭で不要になったバッグを収集し、 希望者へ無料配布する「エコバッグシェア」にも取り組んでいます。 もちろん、市の会議ではペットボトル飲料が提供されずに、各自マイボトル持参のようです。

元々、環境配慮に熱心だった両市ですが、宣言を出し、 さらに具体的な取り組みが進んでいるようです。 制度を変えていくためにも、小さなことでも積み重ね、 減プラスチックが当たり前となる社会を推進したいと思います。 亀岡市の取組については、6月1日の海ごみセミナーで環境政策課長からお話が伺えるのを 楽しみにしています。

(運営委員 伊藤浩子)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■ <4> Rびんプロジェクト 西村優子さんからの活動報告
■    3R政策地域研究会in大阪

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

全国の皆さん、一升瓶入りのビールをご存知でしょうか?

「大阪びんリユース推進協議会」 では、これを取り寄せ、リユースびん懇談会を開催しました。もちろん飲みながら・・・ びんのラベルは白と黒があり、中身も普通の白いビールと黒ビール、どちらも意外に(?) とても美味しく、ほろ酔い加減で話も明るくはずみ・・・好評につき今後も広く呼び掛けて いく機会を設けていくことになりました。遠くからのご参加、大歓迎です!

また「大阪府地球温暖化防止活動推進員・3R推進チーム」「Rびんプロジェクト」 「大阪府民環境会議」などの共催により例年開催しているリユースセミナーでは 昨年度マイクロプラスチックをテーマとして取り上げ、その解決法の一つとしてリユースを提唱、 そこから派生してコントを作成しました。現在学生さんのチームが練習されています。 5月5日が初舞台、楽しみです。こてこての関西弁ですが、興味のある方には台本お送りします。

今年度は「びんリユース推進全国協議会」主催の地域交流会の関西での開催も決まり、 発展と飛躍を期待して意欲的に準備が始まっています。 天神祭りごみゼロ大作戦は4年目になります。 なにか良いことが起こりそう、な大阪にぜひぜひ遊びにいらしてくださいね。

----------------------------------------
事務局からのお知らせ
-----------------------------------------

● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2019 年 4 月 18日(木) 14:00 〜 16:00
場所:市民運動全国センターです。

※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆

容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆