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「メールニュース」 バックナンバー

第193号(2018年6月20日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 193号   2018 年 6 月 20 日

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今年になって、脱プラスチックに向けた世界の動きを伝える報道が急に増
えています。そこで、ここ4、5年の世界の取り組みのトピックスを整理して
みたところ、10項目にのぼりました。

EUは今年の1月、プラごみによる海洋汚染を食い止めるため、プラスチッ
ク分野での循環型経済への移行を推進する
@EUの「プラスチック戦略」を発表しました。
2030年までにEU域内で使用するすべての容器包装プラをリユースまたは
リサイクルすると同時に、使い捨てプラ製品を段階的にゼロにすることを
目指すという衝撃的なものです。

また具体策として、AEUの使い捨てプラスチック製品の規制、
BEUのプラスチック容器包装への課税を矢継ぎ早に発表しています。
これに対抗するかのように、C英国の「今後25年間の環境計画」も発表さ
れています。
少しさかのぼると、Dレジ袋の使用規制、Eペットボトル飲料水の禁止、
F米国での発泡スチロール容器の禁止といった容器包装プラをターゲットと
したものもあります。
Dは今や世界の大勢となっていますが、日本は依然として動こうとしていま
せん。
比較的新しい動きとしては、多くの国が実施している
Gマイクロビーズの禁止 (日本は業界による自主規制頼み) 、 フランス、台湾、
英国が1、2年以内に実施を予定している
H使い捨てプラスチック食器類の禁止があります。
Iドイツでのテイクアウト用コーヒーカップのリユースは、ドイツの主要都市に
広がっています。

深刻さを増すプラスチックごみによる海洋汚染に対する危機感から、世界は
脱プラに向けて 大きく動き出しています。

だが、日本はこれらの取り組みを何一つ 実施も計画もしていません。
日本の動きの鈍さは国際的にも問題であり、関係省庁の奮起を促したいと
思います。なお、これらの項目をネットで検索すると、関連記事がたくさん出
てきます。

(運営委員 小野寺 勲)

---- 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------

巻頭言
1、第四次循環型社会形成推進基本計画(案)」のパブコメに対して、
  意見を提出しました。
2、サントリーに続き、アサヒもノンアルコールビールをペットボトルで販売!
3、福岡の境さんから活動報告―3R政策地域研究会in九州
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■ <1>  「第四次循環型社会形成推進基本計画(案)」のパブコメに対して、
■                        意見を提出しました。

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●環境省の中央環境審議会循環型社会部会は、
「第四次循環型社会形成推進基本計画」の策定に向けて計画案を作成し、
2018年5月8日(火)から5月28日(月)まで、パブリックコメントを行ないました。
http://www.env.go.jp/press/105453.html

●3R全国ネットでは、5月23日の運営委員会で意見を提出することとし、
別紙のとおり、3R全国ネットの意見を提出しました。
なお、締め切りまでの時間が短く、3R全国ネット案の策定も締め切り
間際だったので、賛同団体への呼びかけは行ないませんでした。

【3R全国ネットの意見 】 http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/180620.pdf

●主な意見は以下のとおりです。
○紙おむつのリサイクルについて、
国交省が「下?道への紙オムツ受?実現に向けた検討会」を
立ち上げていることを注意喚起し、
このような検討が安易に進められないようにすることと、
先進的に取り組まれている「紙おむつリサイクル」の広報を進める
ことを要望しました。

○散乱するペットボトルなどの河川や海域への発生抑制対策を、
地方公共団体の役割とすることに反対しました。
ペットボトルなどの発生抑制対策は、
基本的に生産・販売する事業者と購入する消費者が担うように
すべきであることを求めました。

○容器包装リサイクル法は、循環型社会形成推進基本法の下位法で
あるにもかかわらず、「リサイクル率目標」が明記されていない
ことは重大な不備であり、
早急に数値目標を掲げることを課題として明記することを要望しました。

○2017年末に中国が廃プラ等の輸入を禁止したため、
これまで中国に輸出されていた廃プラが、現在、国内で産業廃棄物とな
っています。
このような海外事情によるマイナス影響の対策も課題であることをきちん
と盛り込むことを要望しました。

○ライフスタイル全体に係わる新しい指標の設定で、
空欄となっている「びんのリユース率」や「グリーン購入実施率」に
数値目標を記載することを要望しました。

●6月19日、パブコメの結果が公表され、
第四次循環型社会形成推進基本計画が閣議決定されました。
http://www.env.go.jp/press/105619.html

意見募集(パブリックコメント)の結果はこちら
http://www.env.go.jp/press/files/jp/109379.pdf

                                           以上

(事務局 山本 義美)

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■ <2>サントリーに続きアサヒも!
■ ノンアルコールビールをペットボトルで販売
■       期間限定(7/3〜8/31)

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アサヒビールも期間限定(7/3〜8/31)で、 ノンアルコールビールをペットボト
ルで販売します。
『アサヒ ドライゼロスパーク』
https://www.asahibeer.co.jp/news/2018/0607.html

 当会からも質問書を送りましたが、全国の皆様からもご意見を、
アサヒお客様相談室宛て↓に送ってください。

https://www.asahibeer.co.jp/web-service/asahibeer/customer/contact_us/form.wsp.html?CMD=onForm

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■ <3> 福岡・大木町の堺公雄さんからの活動報告
■ 3R政策地域研究会in九州

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<プラごみ対策に広域連携の施設稼働>

 福岡県大木町はゼロウエイスト宣言を公表し、ごみの発生抑制や再資源化
を推進し、焼却・埋立ゼロを目指しているが、特にプラスチック対策に
力を入れている。

 平成25年から、周辺自治体に呼びかけ、プラスチックリサイクル研究会
を立ち上げ、行政、事業所、住民、大学の研究室が協力し、容リプラ以外
の全てのプラスチックリサイクルについての研究を行ってきた。
容リプラの選別と容リ以外のプラを油化し、地域で化石燃料代替として
利用する構想で、油化の第一人者、北九州大学の藤本教授にも参加して
いただき、最新の油化技術を導入することを柱に検討を行って来た。

その施設が、平成30年4月、大木町内に完成しプラ再生事業を開始している。
事業者は株式会社YKKクリーン、この会社は主に地域のリサイクル事業者が
出資して作った会社で、行政と事業者、住民が協力して廃プラのリサイクルに
取り組んで行く。
4月現在、参加している市町は、大木町・柳川市・みやま市であるが、
研究会に参加した、他の4自治体にも参加を呼びかけている。

 プラスチック容器が氾濫し、使い捨てごみが増え、ポイ捨てごみの大半は
プラスチックごみである。
プラ容器は発生抑制が原則、しかし、現在廃棄物として排出される廃プラの
再資源化は喫緊の課題である。
この問題は日本だけではなく,世界中の共通の課題でもある。
プラスチックによる海洋汚染が深刻化し、欧州連合は使い捨ての使用規制
に動き始めた。

SDGsの目標を共有し、プラ対策の一事例として他の地域に参考になれば
幸いである。

(大木町 副町長 境 公雄)

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事務局からのお知らせ

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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2018 年 7 月17 日(火) 14:00 〜 16:00
場所:市民運動全国センターです。

※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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