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第190号(2018年3月28日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 190号   2018 年 3 月 28 日

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今年1月に発表された欧州連合(EU)の2030年までのプラスチック包装使
い捨てゼロ目標に続いて、台湾では使い捨て製品を2030年までに全面禁
止する政策を打ち出しました。

台湾の規制対象は、プラスチック製ストローや使い捨て食器、レジ袋、さら
にテイクアウト用飲料容器(紙製含む)などで、全面禁止までの行程も発表
されました。例えば、現在公共機関や学校で使用を禁止されている使い捨
て食器は、2020年までに店内飲食用もすべて禁止されます。

2025年には屋台での使用も禁じ、テイクアウト用として使用する場合は有
料とし、2030年には全面禁止。レジ袋は、スーパーやコンビニなどで既に
有料化されていますが、2025年には屋台でも有料化され、2030年には全
面禁止となります。

不便になるという声も多少あるようですが、プラスチックごみによる海洋汚
染問題については多くの人が問題意識を持ち、理解を示しているとのこと。

インドでも2016年に使い捨てプラスチックを全面禁止したカルナータカ州に
続き、2017年には首都デリーが禁止、そしてまもなくマハーラーシュトラ州で
も禁止されます。

マクドナルドやダンキンドーナツ、コカ・コーラなどグローバル企業も次々と
新たな環境計画を発表し、スターバックスもロンドン市内の店舗で使い捨て
カップ有料化実験に取り組んでいます。そんな中、日本ではレジ袋有料化
さえもままならず、コンビニなどは減らそうという意識さえもないように見え
ます。

しかし先頃放映されたTBS番組でも、プランクトンはマイクロプラスチックを
飲み込む量が増えると個体数が減り、死滅することが明らかになった(ベ
ルギーのコリン・ジャンセン博士)と報道されています。プランクトンの減少
は魚の減少に直結するため、海洋生物の危機が目前に迫っているという
ことです。

日本でも使い捨てプラスチックを規制する強制力のある政策が早急に必
要です。せめてEUなみの環境目標を設定しなければ、海を守ることがで
きないのではないでしょうか。

(運営委員 栗岡理子)

------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------

巻頭言

1、 国交省が紙おむつの下水道への放流を検討
2、 京都市の堀 さんから活動報告−3R政策地域研究会in京都

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■ <1>  国交省が紙おむつの下水道への放流を検討

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国土交通省は、1月31日に、使用済み紙おむつを下水道に流す仕組みを検
討するため、研究者、自治体、業界団体、厚生労働省、国土交通省による
「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」の初会合を開きました。

介護施設、保育所、家庭では、使用済み紙おむつの保管やごみ出しが負担
になっていることから、介護や子育ての負担を軽減するため、専用の粉砕機
で紙おむつを粉砕した上で、下水道へ流せるようにする仕組みの検討を始
めました。

今後、下水道管が詰まらない紙おむつの素材や粉砕機の開発、下水処理
場での浄化、環境への影響などを検討し、5年間で実用化に向けたガイド
ラインをまとめる予定です。

容器包装の3Rを進める全国ネットワークとしては、雨天時に合流式下水道
から越流水とともにプラスチックが流出したり、粉砕されたプラスチックの微
細な破片が下水処理場の放流フィルターをくぐりぬけて流出したりして、海
のマイクロプラスチック汚染が拡大することを懸念しています。

したがって、当会では、添付したような質問状を上記検討会の座長宛てに送
りました。この計画が見直されるよう、みなさまからも、質問状や要望書など
を送りましょう!

関連情報はこちらから↓
https://mainichi.jp/articles/20180201/k00/00m/040/058000c  http://www.mlit.go.jp/common/001225290.pdf

当会の質問状はこちらから↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/180306Q.pdf

 <質問状や要望書などの送付先>
国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部 下水道企画課 
FAX:03-5253-1596 (TEL:直通 03-5253-8427)
下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会座長 
日本大学生産工学部土木工学科教授 森田弘昭様宛て

(運営委員 小野寺 勲)

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■ <2> 京都の堀孝弘さん(京都市ごみ減量推進会議)からの活動報告
■ 3R政策地域研究会in京都

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京都市ごみ減量推進会議が取り組む3Rの活動は多岐に及びます。
秘密書類リサイクルや学校給食で出た牛乳パックのリサイクル、フリーマー
ケットの運営など事業的な取組から、市民や事業者への情報提供,ライフス
タイル提案まで様々なものがあります。
その中で、筆者が関係している事業として「リーフ茶の普及で、ペットボトル
を減らそうキャンペーン」を紹介します。

近年ペットボトル飲料の中で、特に顕著に増加しているのが「水」と「緑茶」。
京都という土地柄を考え、緑茶を取り上げ、おいしいお茶の淹れ方講習など
と合わせて、ペットボトルの増加により発生しているリサイクルの問題などを
伝えています。

「ごみ減量の取組」というと、いずれの地域でも市民・事業者の関心低下に
悩んでらっしゃることと思います。本事業は文化や地場産業、おいしさ、豊か
さ、お得感など、 「ごみ」以外から訴求することで、新たな関心層を掘り起こし、
容器ごみ等の発生回避につなげることを目的にしています。

活動としては、特設サイト(http://kyoto-leaftea.net/)の開設や2Rの考え方
や情報を伝える茶会の開催(祇園祭などで実施)、京都市内の複数の大学で
の講義の実施、京都府南部の茶産地へのバスツアーの実施などに取り組ん
でいます。

これらの活動を通じて、京都府や宇治市など他の自治体や東福寺など茶に
縁の深い寺院、川ごみ、海ごみの削減に取り組む団体、大手アウトドア用品
メーカーとの協力などが生まれています。

緑茶飲料を切り口に、ペットボトルの増加と、それによるリサイクルの問題な
どをまとめた記事
http://kyoto-leaftea.net/why2/

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事務局からのお知らせ

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● 会議開催日程

◎ 運営委員会

◇ 2018 年 4 月 19 日(木) 10:00 〜 12:00

◇ 場所:市民運動全国センターです。

※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。

ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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