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「メールニュース」 バックナンバー

第187号(2017年11月24日発行)

  

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      容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
         第 187 号   2017年11月24日

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2015年9月の国連サミットで、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」
が193ヶ国の全会一致で採択され、2030年までの実現を目指した17のゴ
ールと169のターゲットで構成された「持続可能な開発目標(Sustainable
Development Goals)」が合意されました。

これを受けて、日本政府は内閣府の下に「持続可能な開発目標推進本部」
を設置し、2016年12月に「持続可能な開発目標実施指針」を決定。
日本経団連は、2017年11月にSDGsの達成を柱として「企業行動憲章」を
改定しました。

SDGsのゴール12「持続可能な生産消費形態を確保する」には、
「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、
廃棄物の発生を大幅に削減する」というターゲットが掲げられています。

他方、環境省のインターネット調査では、近年、ごみ問題に対する国民の
環境マインドが低下傾向にあると示されています。

が、家庭から排出されるごみ問題が、けっして解決したわけではありませ
ん。リサイクル率はこの10年近くの間、ほぼ20%で低迷しています。
すべての関係当事者は、いま一度、足元から見直すことが必要なので
はないでしょうか。

*SDGsについては、こちらの「SDGs市民社会ネットワーク」をご覧ください。
https://www.sdgs-japan.net/

(事務局 山本 義美)

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------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------

巻頭言
1. 学習会!「海と川のごみを考える【ペットボトル】」
2. 花王(株)へのヒアリング結果のレポート
3. 山梨の永井寛子さんが「地方自治法施行70周年記念総務大臣賞」を受賞!
4. 【レポート】 上海市の河長制度
5. 武蔵野市の白石さんからの報告
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■. <1> 1月18日(木) 3R全国ネット学習会「海と川のごみを考える【ペットボトル】」
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海のマイクロプラスチック汚染の問題は、近年G7でも取り上げられ、 国際的
な問題ともなっています。海洋汚染をもたらし、生態系にも多大な影響を及ぼ
しているマイクロプラスチック及びプラスチックごみは、その約7割は陸域から
流出していると言われ、陸域でのプラスチック排出抑制が急務となっています。

今回お招きする原田先生は、大阪商業大学で教鞭を執られながら、NPO法人
プロジェクト保津川代表 理事として、京都府亀岡市や各団体、住民とともに、
内陸部の自治体では全国で初とな る「海ごみの発生抑制に向けた取り組み」
を積極的に進めて来られました。

ご講演では、ペットボトルに焦点を当て、これまでの取り組みの詳細や成果、
これからの展望などを熱く語ってい ただきます。多くの皆様のご参加をお待
ちしております。

日時: 2018年1月18日(木)10:00〜12:00
会場: ハロー会議室虎の門
(港区虎ノ門 1-2-12 第二興業ビル 3 階) *地図はこちらから表示できます
https://www.hello-mr.net/detail/?obj=39
東京メトロ 銀座線 虎ノ門駅 2番出口 徒歩 1 分
千代田線、丸の内線、日比谷線 霞ヶ関駅 A13 出口 徒歩 3 分

講師: 原田禎夫さん(大阪商業大学准教授)
    「海と川のごみを考える--ペットボトル--」
資料代: 500円
申し込み先: メールの方は件名を「学習会申込」として「氏名」「所属」「連絡先」
を明記の上、 事務局までお申し込み下さい。→E-mail:reuse@citizens-i.org  
詳しくは、下記よりご覧ください。↓ (FAXの方の申し込み用紙もこちらから)
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/180118.pdf     

(副運営委員長 中井 八千代)

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■ <2>花王(株)へのヒアリング結果のレポート
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容器包装の2R(リデュース・リユース)を進展させるためには、中身メーカー
やスーパーにおける容器包装の2Rへの取り組み状況を具体的に把握し、
その上で、事業者に対しさらなる取り組みを要望していくことが必要ではな
いかという考えのもとに、個々の事業者へのヒアリングを始め、第1弾として、
先進的な取り組みを行っている花王(株)へのヒアリングを実施しました。

花王では、3人の部長が対応してくださり、貴重なお話しをお聞きすることが
できました。

<概要> 2016年1月から、シャンプー・コンディショナーのつめかえ用として、
スリムでコンパクトで使いやすい「つめかえ用ラクラクecoパック」の販売を始
めました。フィルムの厚みを従来よりも約18%薄くしました。つめかえ用製品
の販売数量比率は80%強(本数ベース)になっています。つめかえ・つけか
え用製品を販売することによって、2016年に8万t強のプラスチック使用量を
削減したことになるそうです。ちなみに、2016年のプラスチックの使用量は
5.8万tです。 容器包装の2Rへ取り組んでいる動機は、できるだけごみを発
生させないという責任感とコストダウンであると明言しています。

また、当方から「現行の容リ法では、容器包装の収集費用は自治体が負担し、
生産者はリサイクル費用全体の約14%に過ぎない再商品化費用のみを負担
する仕組みになっているため、生産者に対してリサイクル費用低減のインセ
ンティブが働かず、容器包装の無駄がなかなか減らない。したがって、容リ法
を、生産者が収集費用も負担する仕組みに変える必要がある」という考え方
を提示し、これについての意見を伺ったところ、「そういう見方もできると思う
が、花王の場合は、現行法のもとでも再商品化委託料の負担が大きく、十分
コストダウンのインセンティブになっている。」とのことでした。

※補注 2015年度の花王の再商品化委託料は12.6億円で断然トップ。
2位は明治の5.8億円。

詳しい内容はこちらからご覧ください。↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/kao.pdf

(事務局 小野寺 勲)  

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■ <3>山梨の永井寛子さんが「地方自治法施行70周年記念総務大臣賞」を受賞!
■     < 3R政策地域研究会in山梨  >
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当会メンバーである「3R政策地域研究会in山梨」の永井寛子さん(スペース
ふう理事長)が受賞されました!

<FBより>【永井寛子理事長、地方自治法施行70周年記念総務大臣賞を受賞!!】
永井理事長が、総務大臣賞を受賞しました!
<表彰内容(個人)>
(2)地方自治の功労者
イ 地方行政の分野において自ら進んで献身的な努力をはらい、地方公共の
利益のため多大の貢献をした民間人
11月20日(月)東京国際フォーラム・総務大臣賞表彰式にて表彰される予定です。
【報道資料】地方自治法施行70周年記念式典・記念シンポジウムの開催より
http://www.soumu.go.jp/menu…/s-news/01gyosei01_02000132.html
http://www.soumu.go.jp/main_content/000516651.pdf
(被表彰団体及び被表彰者名簿:p25)

「いつでも誠心誠意、何事にも全力で取り組んでおられる永井さん、本当にお
めでとうございます!!」

(3R全国ネット 一同)

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■ <4>【レポート】上海市の河長制度
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中国の上海市政府では、今年河長制度を始めました。政府の市・区・街とい
う3クラスの長を河長に任命し、河川の環境に責任を持たせる制度です。上
海市総河長は上海市長です。
上海には1万を超える河長がいます。その内、3441名の民間の河長もいます。
なぜこんなに河長が多いかというと上海には、河川が沢山あります。その数
何と43424本です。

注目するところは、上海市河長アプリを作り、河長業務プラットフォームを作り
ました。巡視のとき、スマートフォンでこのアプリを使って、河がきれいかの項
目では、正常、河岸のごみ、河面のごみがあるかどうかをチェックする。その
他河の水質、河底の汚泥などもチェックします。

一方、海ごみのNGOの上海仁渡海洋公益発展中心は上海市と会議をした
そうです。河長と協力して、3・4河川を担当し、ボランティアと共に河岸の周
辺の散乱ごみを拾う活動を担うことになりました。

このような取り組みで河がきれいになり、海へのごみの流出が減るとよいですね。

(運営委員 小寺正明)

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■ <5> 武蔵野市の白石ケイ子さん(クリーン武蔵野を推進する会)からの報告
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武蔵野市の「クリーンむさしのを推進する会 容器チーム」では、昨年、市内
の小学校に出向き、「ペットボトル飲料の糖度を測ろう」を行いました。
炭酸飲料(カロリーゼロも含む)、スポーツドリンク、オレンジ飲料を実際に測り、
糖分が大変多いということを実感してもらい、さらに飲料に入っている果糖は、
砂糖の糖分とは違っていくらでも飲めてしまうので体によくないことを伝えました。
また、緑茶には酸化防止剤としてビタミンCが入っていますが、これは天然の
ものではなく遺伝子組み換えのトウモロコシで作る輸入品ということも加えて
話しました。もちろん、飲料容器のことにも触れて、子どもや学校関係者に直
接伝える貴重な機会になりました。
このように容器の問題だけでなく、健康面の話から入るとより心に響くようです。

今年は別の小学校でも頼まれて親子で聞いてもらい、大変好評だったので、
教育委員会から原稿依頼がありました。教育推進だよりにコーナーをいただいて、
これから記事を書くことになっています。
チームでは、勉強を重ねてこの活動をさらに展開していきたいと考えています。

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事務局からのお知らせ 
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2017 年11月30日(月)AM10:00〜12:00
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC で
お送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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