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「メールニュース」 バックナンバー

第170号(2016年4月22日発行)

  

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        容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

           第 170号   2016 年4月22日

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かつて、3R全国ネットの須田委員長が「審議会行政の限界」を指摘し、
<容リ問題を考える議員連盟>の必要性を指摘したのは10年以上も前
の2005年頃のことです。

いまも状況は全く変わっていない、というよりもむしろ悪化しています。
前回の2006年法改正においては省庁の気概も感じられ、不十分なが
らも次が期待できました。
が、今回の合同会合では、一年以上もの中断があっただけでなく、
再開後のアリバイ的な会議運営など、深く失望せざるを得ません。

EUでは、今日の格差是正を図るため金融取引への課税を検討するなど、
際限のない企業利益や株主利益の拡大を制限する、
<公平な社会>の再構築が志向されていることと比べても隔絶の感が
あります。

日本では、赤字を計上するなど税金を払わなくてよい大企業が優遇され、
消費税の還付で大企業中心の輸出企業が優遇され、
タックスヘイブンで“倫理的脱税”が行われているのが実態です。
個人でも高額所得者は所得税が引き下げられ、持てる者が不当に優遇
されてきました。
株主利益優先にストップをかけられない省庁に期待できることは限られて
います。
この度のパブリックコメントも審議会のアリバイに使われてしまう懸念が強
くあります。

それでも、私たち国民には<主権者として声を上げる責務>があります。
あきらめてはいけません。市民の気概を示しましょう。
私たちがどれだけ”大所高所”からの提案をしているのか。広く知らせましょう。

倫理的な企業は賛同してくれるでしょう。良心的な行政マンもきっと支持して
くれるでしょう。
一人ひとりの力はわずかで、一歩一歩ですが、それがなければ何も変わり
せん。まずは、<私>から始めましょう。次の世代のために。

(事務局 山本 義美)

 ------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------

巻頭言
1、環境省「我が国におけるびんリユースシステムの在り方に関する検討会WG」報告
2、「キャンパスの3Rへの取り組みに関する調査」追加報告
3、東京都環境局の「海ごみ」啓発ポスター紹介
4、大阪からリユースびんとリユース食器の活動報告
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■<1> 環境省「我が国におけるびんリユースシステムの
■     在り方に関する検討会WG」報告

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 環境省は、平成22年度から開始し5年目となる今年、これまでの
取組状況を再整理・点検し、今後の取組方針を改めて検討するために、
検討会のもとに2つのWGを立ち上げ、今後のびんリユース推進に
向けた方策・方針を検討しました。

<当会よりの発言>
・既存リユースびんの普及支援(逆境の中、頑張っている事業者が
評価されるしくみ)。
・リユースびんに欠かせないP箱支援と、段ボール出荷に歯止めを。
・消費者の認知度向上のためにも、公的機関の認定・認証マークと
広報が必要。
・720Rびんは強度不足の問題があり、一升びんと同じ口にすべき。
・リユースびんに取り組む先進自治体の情報共有を図る。「テーブル」
をつくる。等。

●WGでの検討結果は、検討会(平成28年3月開催)にて報告されました。
検討結果は下記よりご覧ください。

「びんリユースシステムの在り方に関する検討WG」での検討結果↓
https://www.env.go.jp/recycle/yoki/dd_2_council/mat160324_06.pdf

「びんリユースを中心とした2Rライフスタイル検討WG」での検討結果↓
https://www.env.go.jp/recycle/yoki/dd_2_council/mat160324_07.pdf

(副運営委員長 中井 八千代)

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■ <2> 「キャンパスの3Rへの取り組みに関する調査」追加報告

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 昨年末、私たちは全国180の大学に、郵送で調査を依頼した結果、
74の大学から下記のような回答が寄せられました。
追加の報告です。(回答率41%、協力 NPO法人エコ・リーグ)

@マイボトルを推進する活動はありますか?
ある・・・10大学、ない・・・64大学。

A 環境問題に関する実践活動を行っている学生団体・研究室等は
ありますか?
ある・・39、 ない・・20、 把握していない・・17

B 無料給水スポット*はありますか?(*無料給水スポットとは、
例えば冷水器、学食等)
ある場合は、どんな場所に設置されているか教えてください。  
ある・・65、 ない・・5
学食・・65、体育館・・31、講義棟・・19、各棟1F廊下・・12、
グラウンド・・4、図書館・・4、大学会館・・4、学生ホール・・3、
学部の休養スペース・・3

C 学生生協販売の弁当等での3R配慮は?
リリパック使用・・19、弁当箱回収とリサイクル・・ 14、
間伐材割りばし使用・・4、割りばし回収のサイクル・・4、
廃油リサイクル・・4、インクカートリッジ、ペットキャップ、
ボタン電池などの回収とリサイルが上げられ、何もしていないとの
回答も25大学ありました。

D 学内の生協・販売店等でのレジ袋配布状況を教えてください。
(2・3の場合、年間配布枚数を教えてください。)
1.廃止・・2、有料・・10、3.無料配布 ・・54 
●配布枚数は把握できていない大学が多い中で、103万8000枚/年が
最高でした。

E 学園祭等のイベントでのごみの減量への取り組みは?
リサイクルステーションの設置・・27、リ・リパック使用・・9、
食器のリユース・・6、立て看、ポスター等での啓発・・5、
エコ容器使用・・7、ごみ分別冊子作成・・3、間伐材割りばし
使用・・2、他には、ごみ分けナビ、廃油回収、出展団体配布ビラの
制限等があり、何も無しも22大学(26%)ありました。

F キャンパス内の自動販売機の設置台数を教えてください。
・1キャンパス平均32台。学生150人に1台、職員も入れると173人に
1台が設置され、敷地面積平均157,072 m2に1台設置してあります。

●さらに詳しい調査内容や分析等につきましては、今後報告書としてまとめる予定です。

(副運営委員長 中井 八千代)

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■ <3>東京都環境局の「海ごみ」啓発ポスター紹介          

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 東京都環境局では初めて「海ごみ」の啓発ポスターを作りました。
これは画期的なことです。
下記は環境局のフェイスブックからの引用です。

【海ごみ対策はじめませんか&TOKYO】
「海の魚3トンに対して、ごみが1トン」!? そんな「海ごみ」はどこ
から来るのでしょう。
東京都では、3月21日からを27日の間、都営地下鉄全線の車両等
で海ごみ問題を考えるポスターを掲示しました。

ポスターには次のコピーが書かれています。
”東京のポイ捨てが、太平洋の海ごみになっている。
街で発生したごみが、雨や風に流されて河川や水路等に入り込み、
やがて海まで流れ出て「海ごみ」となっています。
海ごみ対策はじめませんか&TOKYO”

パンフレットはこちらからご覧ください。↓”(注意)ダブルクリックでは閲覧
できませんが、コピーしてWEBブラウザーに貼り付ければ、閲覧できます。”

http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/general_waste/brochure_on_marine_litter_problem_@TMG.pdf
(運営委員 小寺 正明)

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■ <4> 大阪府の西村優子さんからリユースびん&リユース食器の
■   活動報告   ー3R政策地域研究会in大阪ー

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大阪では「大阪びんリユース推進協議会」で開発したリユースびん飲料
「茶々」の3年目の充填を2月に終え、行政での公的使用、またイベント
への導入などを通じてより良い社会の実現に結集しています。
まだまだ課題は多いですが「茶々」を市民の力で継続できでいることを
誇りに思います。

さらに今年は大阪の主だった環境団体がひとつになり、大阪最大の祭で
日本3大祭りのひとつでもある天神祭におけるごみゼロをめざす
プロジェクトが始動しました。

同じく日本3大祭りの京都の祇園祭で、ごみの分別とリユース食器の導入
の2本立てで、すでに2年にわたってごみ減量を成功させていることに
触発されたものです。

そこに同じく三大祭りの天神祭が加わる事は社会にアピールする力となり、
リユースびんの普及を含めた3R社会、幸せな生活の実現への大きな一歩
となるでしょう。

 今年はまず学生を中心にボランティアを募集、祇園祭ごみゼロ大作戦に
参加して研修することと、天神祭の実態調査を2つの柱にするとともに、
本格実施に向けて不可欠の、環境団体を超えた地域、事業者、市民、
行政各団体との連携づくりを行っていきます。

 祭りのごみをどうするのか・・・もはや目前となったオリンピックという
世界規模のお祭りに、その視点が活かされていくことをも願って・・・
大阪のメンバーは頑張っています!
ぜひ祇園祭・天神祭にいらして下さいね!

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事務局からのお知らせ 
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2016 年5 月 18 日(水) 14:00 〜 16:00
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC で
お送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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