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「メールニュース」 バックナンバー

第150号(2014年7月3発行)

  


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        容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
              第 150 号   2014 年7 月3 日

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 環境省と経済協力開発機構(OECD)主催の「環境に関するOECDグローバル・フ
ォーラム」が、6月17日〜19日に開催。私が参加したシンポジウムでは、各国か
らEPRの取り組みについての報告があり、各国のEPRは着実に進んでいるという実
感が持てました。当会が開催した2012国際フォーラムにお呼びしたヨアヒム・ク
ウォーデン氏(ヨーロッパ生産者責任機構)も登壇し、「しくみは、常に見直し
改正すべきである。」と述べたのが印象的でした。
 パネルディスカッションでは、日本から「日本は消費者の分別がとてもよくで
きている。環境教育・啓発が大切」の報告がありましたが、事業者の責任につい
ては触れられなかったのは残念に思いました。最後にファシリテーターの田崎智
宏さん(国環研)が、「EPRは、製品のことをよく知っている生産者に関わってもら
う、という考え方。そのメカニズムを広げる必要がある。EPRはツールであり、
適用した事例は世界的には300以上ある。意義があるから広がっている。段階的、
戦略的に取り組む必要があると思っている」とのまとめには、大いに共感しました。
 次回のフォーラムでは日本でも胸を張って報告できる日が来るよう、EPRの
実現に向けて頑張りましょう。

(副運営委員長 中井八千代)


------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------
巻頭言
1、環境省・経産省、容リ法見直し審議会の報告
2、プラスチックはエネルギーに、のびっくり発言!
3、北海道(環境り・ふれんず)から活動報告
4、東京23区とことん討論会を開催!!
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■ <1> 環境省・経産省、容リ法見直し審議会の報告

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 2014年6月25日に開かれた第12回合同会合では、「プラスチック製容器包装の再
商品化及び再生材の需要拡大について」と「プラスチック製容器包装の分別収集・
選別保管について」の集中審議が行われました。

3R全国ネットの中井からは、以下の発言をしました。
●マテリアルやケミカルかという単純な二項対立ではなく、より高度なリサイク
ルを進めるためにはどうあったら良いか、という観点が重要。次項で提案する、
「選別再商品化の合理化」の成果を踏まえるべきなので現時点では、現状維持が
望ましいのではないか。
●その他プラ回収を完全実施している自治体が64%しかないのは、容リ法の大きな
課題である。この問題を解決するためにこそ、一例として生産者は一歩、責任を強化し、選別保管もその役割とすべきである。
●選別再商品化の合理化により、全体のトータルコスト削減にもつながるので、社
会的にも意義がある。
●製品プラは資源有効利用の観点からも進めること。RPFは、自治体・市民に説明
がつかない。通常のリサイクルシステムとすべきではない。

次回は7月中旬以降。テーマは「ペットボトルの循環利用について」と「指定法人 のあり方について」などが討議されます。
(資料や議事録は環境省HPでご覧になれます。議事録は第11回まで掲載)
http://www.env.go.jp/council/03recycle/yoshi03-04.html

(副運営委員長 中井八千代)

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■ <2> 「プラスチックはエネルギーに」の発言について

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6月25日の「容リ法見直し審議会を傍聴していて、驚いたのが、「長期的にはプラスチック は地域の発電エネルギーに活用すべき」との発言。発言されたのは「プラス チック容器包装リサイクル推進協議会」の方です。地域の発電エネルギーとは、 「ごみ発電」のことかと思われますが、将来は、リサイクルでなくごみ発電にしましょう、と いう提案です。

ちなみに「ごみ発電」の現状のエネルギー回収率はわずか8%。CO2の削減効果は、
多くのリサイクル手法に比べて6分の1程度。最新鋭のごみ発電はエネルギー回収率
20%ですが、それでも、リサイクルした方が、はるかにCO2が少なくなります。
この事を知っていて、発言されたかと思いますが、環境より経済優先の姿勢を 改めて表明されたのでしょうか?

詳しい環境評価結果は、以下をご覧ください。
http://www.env.go.jp/council/former2013/03haiki/r0315-02.pdf

(事務局次長 中村秀次)

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■ <3> 北海道(環境り・ふれんず)から活動報告

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 北海道では、3R全国ネットワークに参加する5団体が連携し2012年から「北海道3R政策地域研究会」として、勉強会や署名活動、北海道でのリユースびんの可能性について検討を始めようとしています。
また、市民・事業者・行政の26団体が連携してノーレジ袋運動や容器包装の簡素 化の活動をしている「北海道容器包装の簡素化を進める連絡会」を2009年に設立し、 環境り・ふれんずは事務局をしています。市民アンケートをすると、『容器包装』 という言葉が一般市民には遠い言葉であることが分かりました。そこで、2010 年から容器包装簡素化展示や容器包装簡素化大賞などの事業を行い、『容器包装』 と「ごみ減量・資源の節減」の関係について啓発をしています。
詳しくはHPで…
http://yokihoso.jimdo.com/
広い北海道では、各団体と連携して取り組んで活動しています。

(特定非営利活動法人 環境り・ふれんず 代表理事 石塚 祐江)

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■ <3> 東京23区とことん討論会を開催!!

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●日時:8月4日(月)9:45~17:00 ●会場: 墨田区曳舟文化センター
参加費: 1,000円

基調講演 浅利美鈴さん(京都大学環境科学センタ−助教)
タイトル:「30年後の循環型社会に向けて、今何をしなければならないか」
第1分科会(13:00〜17:00)
小型家電リサイクル法施行から一年!都市鉱山開発はどこまで進んだか !?
パネリスト:墨田区清掃事務所長 菅原幸弘さん、東北大学環境科学研究科教授
白鳥寿一さん、環境省リサイクル推進室長補佐 櫻井義夫さん

第2分科会
「レジ袋の有料化 賛成?反対?−今年は、容リ法改正の年−」
パネリスト:環境省リサイクル推進室長 庄子真憲さん、
ユニーグループ・ホールディングス(株)執行役員・百瀬則子さん、
杉並区環境課長・斉木雅之さん、流通環境経営研究所代表・
(元イオンリテール(株)常務取締役. 環境・社会貢献担当)
東邦大学理学部講師  上山静一さん他

第3分科会
ごみは減るのに、清掃工場はなぜ減らないの?〜一般廃棄物処理基本計画」
の改定をご存知ですか?〜
パネリスト:東京二十三区清掃一部事務組合総務部企画室長 柳井薫さん
練馬区清掃リサイクル課職員

●8/3(日)14:00〜映画上映「もったいない」曳舟文化センターにて500円)
皆様のご参加をお待ちしています。

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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2014 年 7 月 25 日(金) 18:30 〜 20:30
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

 

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463
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