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「メールニュース」 バックナンバー

第103号(2010年11月25日発行)

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    容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
       第103号  2010年11月25日
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2R ( 発生抑制=Reduse・再使用=Reuse ) ごみの発生抑制を進める
有効な手段「ごみにならない製品設計」と「繰り返し使うリユース」
 11月13日、東京・新宿文化センター小ホールで2R推進フォーラム
「さようなら大量リサイクル、こんにちは2Rな暮らし!」を楽しく開催
しました。使い捨てを止め、繰り返し使う「リユース」を実践している具
体的な例を紹介。会場に体験コーナーを設けて、誰でもすぐに実践できる
イベントにしました。
 7人の2Rを実践するパネリストのお話を簡単にご紹介。
1、京都で活動する「環境市民」から、使い捨て容器の問題と2Rの大切さを。
2、商店街で量り売りを実践中! 茶筒や米袋を持参するとポイントがもら
  える「立川市はごろも商店街」の取り組み。
3、「 FoE Japan 」から、海外でのペットボトル規制の報告とマイボトル・
  マイカップの取り組み。
4、アースデイなどのイベントで食器のリユースをしている「 A SEED JAPAN の報告。
5、リユースびんの普及に取り組む「東京瓶容器協同組合青年部」の活動。
6、学校牛乳を紙パックに変えずにびん使用を維持する「小平市の取り組み」 。
7、思い出やメッセージをタグに付けて、おしゃれでカッコ良く、着なくなった
衣類などを交換する「 xChange 」の紹介。
 会場からは、リユース容器などについての活発な質問や意見が相次ぎ、
パネルディスカッションのナビゲーター・丹羽さんの軽妙かつ適切なコー
ディネートで、報告者の思いを見事に100%以上引き出していただきました。
 最後に各パネリストから出されたキーワードや詳しい11月13日の
報告はこちら ↓ をご覧下さい。
  http://www.citizens-i.org/gomi0/meeting/20101121.html

皆さまの活動のキーワードは何でしょうか ? (中井八千代)

------ 目 次 --- C o n t e n t s -------
巻頭言
1、請願署名の趣旨にある「9割」ってなに? にお答えします
2、やっぱりボージョレ・ヌーボーはびん入りがいちばん!
3、3R関連情報 第42回環境社会学会大会にパネリスト参加します
4、3R関連情報 3R・低炭素社会検定のお知らせ
5、事務局からのお知らせ

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■請願署名活動で多い問い合わせ、
  請願の趣旨にある「リサイクルに必要な総費用の9割」ってなに? <<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
  請願書名活動のキックオフ集会以降、全国から連日3R全国ネットの事
務局には質問や問い合わせが寄せられています。
  その中でも特に多いのが、「請願の趣旨」に書かれている「リサイクル
に必要な総費用のうち約9割が製品価格に内部化されていない」という箇
所の「約9割」とは何か? という問い合わせです。
  現状の容リ法では、容器包装ごみをリサイクルするために分別して出す
役割は「消費者」が担い、それを「分別収集・選別・保管」する役割は自
治体、こうして保管されているものを容リ協会が回収し、それを事業者が
再商品化します。
  いま、再商品化のために製品価格に内部化されてる費用は、容リ協会が
自治体から回収後、事業者が再商品化するために掛かるものだけです。
  残り約9割とは、自治体が行っているリサイクル工程の中で、もっとも
手間と費用がかかる「分別収集・選別・保管」費用のことです。
次に、「9割」の具体的数字を上げてみます。

●環境省が、2004年度(H16)に調べた全国の自治体の「分別収集
  保管費用」が3000億円。
  当時の事業者が負担した「再商品化費用」が400億円です。
⇒3000÷3400=88% これで約9割負担です。

●約180自治体(対象人口規模約3500万人)を対象に2002〜2
  003事業年度で調べた「廃棄物会計」でも85〜86%が自治体負担
  となっています(びん再使用ネットワーク調べ)。

 そこで、次回の容リ法の改正では、容器包装ごみのリサイクルにかかる
すべての費用=分別収集・選別・保管・再商品化を製品価格に含めたもの
に変えたいのです。

 こうなれば事業者は、いま以上に環境配慮設計に力を入れ、過剰包装を
厳しく減らすなど分別回収や選別・保管しやすいよう工夫して製品価格を
できるだけ上げないようにリサイクル費用全体をできるだけ押さえるよう
に努力します。また、リサイクルよりリユースにシフトする動きもでてく
るかもしれません。

 消費者も、これによって多少製品価格が高くなれば、安易に購入するこ
とがなくなり、本当に必要なものだけを購入したり、リユース製品を選択
するようになるなど、根本的なごみ減量に繋がります。
  さらに、製品を買った消費者が受益者負担としてリサイクル費用を負担
する仕組みになれば、環境を考えて日頃ごみの減量に努力している市民は、
いまのように、努力してもしなくても同じように税金によってリサイクル
費用を負担している不公平な状態を解消できます。
  こうなれば、ごみの減量に努力する市民が報われることになり、市民一
人ひとりのごみ減量の意識も各段に高まります。
リサイクル費用の9割の数字の根拠は? 以下 ↓ をクリック
    http://www.citizens-i.org/gomi0/faq/20101121.html

(植田靖子)

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■やっぱりボージョレ・ヌーボーはびん入りがいちばん!
今年限り? ペットボトル入り
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 2010年11月19日の毎日新聞によると、18日、日本で解禁され
たフランス産の「ボージョレ・ヌーボー」のペットボトル入り商品が来年
から姿を消すことになりそうです。
  フランスの民間生産者団体「ボージョレワイン委員会」のグザビエ・バ
ルベ共同会長は18日東京都内で会見し、ガラスびん詰めであることを
「ボージョレ産ワイン」を名乗れる条件とする方針を発表し、来年6月に
法令を運営する政府系機関に申請し「受理される見通し」ということです。
  そう言えば、昨年のメールニュース82号でも量より質を重んじるフラ
ンスのワイン製造者が、ペットボトルでは品質が6か月持たないと反対を
表明したことをご紹介しましたね。
  この度の表明でも、ペットボトルはイメージや品質維持で問題がある、
と指摘したということです。
  ワインに続き、ビールメーカーも「びんでないと切れ味バツグンとは言
えない・・・」とか、言わないですかね?!

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■第42回環境社会学会大会(セミナー)(法政大学)に
  パネリストとして当団体の運営委員・中井八千代が参加します
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  2010年12月5日(日)法政大学市ヶ谷キャンパスにて第42回環
境社会学会大会(セミナー)が催されます。午後2時30分からのシンポ
ジウム「法によるリサイクル・システムの課題と環境社会学−容器リサイ
クル法を対象に」にパネリストの一人として当団体の運営委員・中井八千
代が参加します。学会員以外の一般参加もできます。

日 時 2010年12月5日(日)10:00〜17:00
場 所 法政大学市ヶ谷キャンパス 外濠校舎 3 階
     http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/campusmap.html

交 通 市ヶ谷駅・飯田橋駅からともに 10 分
     http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html

参加費 1000円

■内容
9:30〜  受付開始
10:00〜13:00 自由報告
  【分科会A】公害と環境リスクをめぐる政策・運動
  【分科会B】エネルギー・環境情報・環境教育
  【分科会C】地域資源・廃棄物
14:30〜17:00 シンポジウム
  シンポジウムタイトル
  「法によるリサイクル・システムの課題と環境社会学−容器リサイクル
   法を対象に」
  シンポジウムパネリスト
  湯浅陽一(関東学院大学)
          「環境社会学からみた容器包装リサイクルとその課題」
  中井八千代(容器包装の3Rを進める全国ネットワーク)
             「容器包装リサイクル法の問題点と2Rの促進」
  織 朱實(関東学院大学、環境法)「10年たった容リ法をめぐる課題の整理
                   〜海外制度の比較の視点をいれながら」
  司会:篠木幹子(中央大学)

問い合わせ
環境社会学会事務局  FAX  03−5307−1196
Mail: office@jaes.jp  
環境社会学会の詳しい情報は ↓ 下記の URL をご参照ください。
      http://www.jaes.jp/seminar_a/2010/1763

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■3R関連情報 
3R・低炭素社会検定のお知らせ
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  持続可能な社会の構築を目指し、重要な2つのテーマ「3R」と「低炭
素社会」についてベースとなる知識を共有すると同時に、知識をもった人
(リーダー)の動きとつながりを作るべく実施しているプログラムです。
多くの方の受験をお待ちしております。
※3R検定は、研究者が中心となって2009年より実施し、2011年
が第3回にあたりますが、今回より「低炭素社会」分野も加わります。

2010年度の実施概要
試験日 2011年1月9日(日)
試験会場 全国8カ所
受験申請  2010年11月30日(火)締め切り
検 定 料 【両部門】5 , 250円(税込) 
     【一部門のみ】4 , 200円(税込)
試験時間 【一部門のみ受験】13:20〜15:20
【両部門受験】13:20〜17:00
検定方法 テキストと問題集を中心に各部門100問、4択で解答
       部門ごとに合格レベルに応じ「リーダー」「リーダーのたまご」 に認定
合格者発表 2011年2月中旬(受験者全員に合否を書面で通知)
詳しくは以下の ↓  URL をご参照ください。
http://www.3r-teitanso.jp/

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事務局からのお知らせ
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会議開催日程
1、運営委員会 12月7日(火)18:30〜20:30
場所:市民運動全国センター(千代田区麹町2−7−3−2F)

※ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまにBCCでお送りして
います。ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail:reuse@citizens-i.org
URL:http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-7-3-2F 市民立法機構気付
TEL/03-3234-3844  FAX/03-3263-9463
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