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「メールニュース」 バックナンバー

第85号(2010年2月12日発行)

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    容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
       第85号 2010年2月12日
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■日本より進む環境政策 お隣の国 韓国、中国に学ぼう
  日本の廃棄物政策より一歩先を行くお隣の国、韓国。1993年という
早い段階から、飲食店とスーパーマーケットや宿泊施設での使い捨て容器
の使用と無償提供が法律で禁止されています。
  保守政権の誕生によって2008年から紙製品については使用が解禁さ
れ、紙袋が増加しているようですが、レジ袋を買う人は、現在約20%程
度。こうした法制度の制定には、市民団体の力が大きく影響しており、業
界団体や政府関係者との円卓会議などを開催し、世論の力を背景に、新た
な制度の導入に成功してきたそうです。
  もう一つの隣国である中国でも、2008年の北京五輪を前に、レジ袋
の無償提供が法律で禁止されています。
  日本の環境政策はヨーロッパに学ぶことが多かったようですが、これか
らはアジアの国々の動きもフォローしていく必要がありそうです。
(廣瀬稔也)

------ 目 次 --- C o n t e n t s -------
巻頭言
1、学習会「飲料メーカーでの2Rの取り組みの現状」2月19日
(金)のお知らせ 
   講師(社)全国清涼飲料工業会専務理事 公文正人さん
2、レジ袋の鉛含有調査にご協力を!まだレジ袋が来ない地域があり
まーす!
3、中環審 第13回プラ製容器包装再商品化手法検討会 傍聴報告
4、世界でペットボトルの発生抑制の動きが活発に
5、学習会「事業者に聞く!プラスチックリサイクルの現状と課
題」3月19日(金)
   講師 プラスチック容器包装リサイクル推進協議会常勤顧問 滝田
靖彦さん
6、容リ協関連ニュース 
7、事務局からのお知らせ

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   連続学習会第6回 2010 年 2月19日(金)
    「飲料メーカーでの2Rの取り組みの現状」
  (社)全国清涼飲料工業会 専務理事 公文正人さんの講演
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  今回は、2R(リデュース・リユース)を優先する循環型社会の構築を
目指している全国清涼飲料工業会・専務理事の公文正人さんを講師にお招
きし、『事業者は現在の状況をどう考えているのか、また、解決への道筋
をどのように考えているのか』などを中心にデポジット制度についてはど
のようにお考えかなど飲料メーカーの最新情報をお話いただく予定です。
  ぜひこの機会にみなさまご参加下さい。市民や事業者ばかりでなく自治
体関係者のみなさまも、ぜひご参加下さい。
  学習会は広く公開していますので会員以外の方も参加できます。
<内容>
  ・飲料メーカーでの2Rの取り組みの現状など
  ※講演のあとには、意見交換をする予定です。

日 時:2010 年2月19日(金)pm2:00ー4:20
会 場:主婦会館プラザ エフ 3F(JR四谷駅)
地 図:http://www.plaza-f.or.jp/
講 師:公文正人さん(社)全国清涼飲料工業会専務理事 
参加費:300円
主 催:容器包装の3Rを進める全国ネットワーク
申 込:「連続学習会第6回2月19日参加」と明記のうえ「氏名」・
     「所属」・「連絡先」を書いて事務局までお申し込み下さい。
E-mail:reuse@citizens-i.org
FAX:03‐3263‐9463
     ※当日参加もOKですが、資料の準備の関係からできるだけ
       事前申し込みをお願いします。
(植田靖子)

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■全国レジ袋鉛含有調査にご協力ください!!
 まだ色つきレジ袋が届いていない県は、
   青森、岩手、福井、山梨、岐阜、愛知、和歌山、島根、
   広島、徳島、香川、高知、長崎、大分、沖縄です。
  この地域にお住まいの皆さま、ぜひ送って下さい。
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  レジ袋、外国から輸入されているものがたくさんあり、特に色のついた
レジ袋から鉛が検出されることが多くあります。2006年に行われた京
都市の調査では、34種類のレジ袋から鉛が検出されました。全国の色つ
きのレジ袋はどうなっているでしょう!
  今回京都大学のご協力で無料で調査を実施することになりました。ぜ ひ、
自分たちでレジ袋の安全性を確認しましょう!
  全国各地の状況を把握したいと考えておりますので、ぜひ、気になるあ
なたの街の色付きレジ袋をお送り下さい。酒屋さん、洋品店、雑貨店、本
屋さん、パン屋さん、薬屋さんなどでも使われています。
  今回、送付をいただくのは、色付きレジ袋に限ります。
送付方法など詳しくはコチラ ↓ (PDFファイル)をご覧ください。
  http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/2009119regi-check.pdf
送付期限:2010年2月末まで
送り先 :〒102-0083東京都千代田区麹町2−7 −3−2F
市民立法機構気付、容器包装の3Rを進める全国ネットワーク
費  用  : 無料 (送料は各自負担)
主  催  :容器包装の3Rを進める全国ネットワーク

(中井八千代)

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中環審 廃棄物・リサイクル部会
第13回プラ製容器包装 再商品化手法検討会 傍聴報告
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日時 2009年1月29日(金)10:00ー12:00
場所 全国都市会館 第2会議室
議題
(1)平成22年度に導入する措置の実施状況
(2)議論を進めるに当たっての考え方と今後のスケジュール
(3)今後の検討を進めていく上での容器包装リサイクル制度の目的・趣旨の整理
(4)その他
(1)平成22年度に導入する措置の実施状況
  1、平成22年度より材料リサイクル優先事業者の総合的な評価の導入
    ・市町村申込量の50%を優先枠、50%を一般(非優先枠)に 設定
    ・優先枠をA枠とB枠に分割
    ・A枠の総量(設定):B枠の総量(設定)=4:1
    ・A枠の競争率を1.05程度に設定
    ・激変緩和措置を実施
  2、容リ協会の運営改善について
    ・再商品化事業者の検査体制強化と管理体制の明確化
    ・不正行為に関する通報窓口の整備
    ・市町村の再商品化事業者現地確認→平成22年度から確認可能
    ・再商品化の進捗状況の管理、手続き、登録審査、守秘義務につ いてなど
  3、各主体における透明性の向上に係る措置について
    ・市町村の利用しやすい情報提供
    ・消費者への情報提供の工夫
    ・再商品化製品の利用に関する情報開示
  4、関係者による共創の促進

(2)議論を進めるに当たっての考え方と今後のスケジュール
  1、中長期的な課題の議論にあたって、プラ製容器包装の再商品化は本
    来どうあるべきかを十分に議論する必要がある
  2、現行制度の見直しが必要な事項も含めて検討する必要があり、容器
    包装以外のプラスチックのリサイクルのあり方などの課題も同時に
    検討する必要がある
  3、合同会合の作業チームを新たに設け、基礎的な整理を行う
  4、作業チーム メンバー
    主査 森口祐一(国立環境研究所循環型社会・廃棄物研究センター長)
    委員 石川雅紀(神戸大学大学院経済学研究科教授)
    委員 大塚 直(早稲田大学法学部教授)
    委員 小寺良一(産業技術総合研究所環境管理技術研究部門主任研究員)
    委員 崎田裕子(ジャーナリスト・環境カウンセラー)
    委員 辰巳菊子(日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協 会理事)
    委員 平尾雅彦(東京大学大学院工学系研究科教授)
5、スケジュール
   ●2〜4月   作業チーム(3〜4回程度)
     ・LCA等の科学的知見の評価やコスト等の経済的観点からの評
      価の整理
     ・各分野の事業者、自治体など各主体から材料リサイクルの優先
      的あり方リサイクルシステムの高度化等について意見聴取し
整理
   ●4月頃    合同会合  作業チーム経過報告
   ●4〜5月頃  作業チーム
     ・材料リサイクル優先的取り扱いについて一定の方向性整理
     ・平成23年度入札に反映すべき措置の整理←夏までに結論予定
   ●6〜7月 合同会合(2回程度)
     ・作業チームの検討結果を踏まえたとりまとめ←夏までに結論予定

  今回のポイントは新たに作業チームが設けられ、中長期的な課題につい
て基礎的な整理をした上で合同会合で話し合われることになったことで す。
これまで各委員の立場の違いから多種多様な意見が活発に討論されてきま
したが、まとめるのは非常に大変な作業でした。それが作業チームであら
かじめ整理されて出てくることは良い効果を生むのではないかと期待され
ます。今後の作業チームに注目です。傍聴はできるのでしょうか・・・
  また、LCA評価で有意に差があると言えるのは、材料リサイクルやケ
ミカルリサイクルが、廃棄物発電に比べ、環境負荷等が低いという結果で
ある、という資料の文言には、ほとんどの委員が合意していることがわか
りました。
(植田靖子)

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リサイクルより発生抑制(リデュース)が優先です!
   世界では脱ペットボトルの動きが活発化
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  2009年7月、74号でオーストラリア・シドニー南方の人口約2千
人の町バンダヌーンで同国初となる自治体としてペットボトル入り飲料水
の販売を禁じることを決めたことをご紹介しました。

  実は、アメリカのロサンゼルスなどの市町村やイギリスの省庁でもペッ
トボトル飲料水を使わない動きがでています。

  FoE Japanの『脱・使い捨てNEWS』最新号特集に、世界各国で広がり
つつある「脱ペットボトル」の動向や環境負荷、日本における変化の兆し
が詳しく紹介されています。 ↓ のURLをぜひご覧下さい。
  http://www.foejapan.org/waste/D_news/index.html

  また、同団体がコーヒーチェーン・スターバックスに店内では紙コップ
などの使い捨て容器をやめ、マグカップなどのリユース容器を使用するよ
う求め、その進捗状況を調査した「スタバウォチャー」の最新報告も合わ
せて ↓ にご紹介します。
  http://www.foejapan.org/waste/stb/100106.html#01

  日本でも、まずは国会、環境省をはじめとした各省庁や都道府県から、会
議や打ち合わせには、ペットボトル飲料水やお茶をやめ、水差しとコップ、
入れたてのお茶で喉を潤し、大量の廃ペットボトルが出ないように心がけ
ていただきたいものです。世界をリードする環境先進国なら即実行を!
(植田靖子)

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     連続学習会第7回 2010 年 3月19日(金)
    「事業者に聞く!プラスチックリサイクルの現状と課題」
      プラスチック容器包装リサイクル推進協議会
          常勤顧問 滝田靖彦さん講演
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  今プラスチックの再商品化手法は大きな課題を抱えています。
  長年プラスチックのリサイクルに携わってこられたプラスチック協議会
の滝田靖彦さんをお迎えして、事業者の立場からプラスチックリサイクル
の現状と課題について講演していただきます。

  ぜひこの機会にみなさまお誘い合わせの上ご参加下さい。自治体関係者
のみなさまも事業者の立場からの現状認識や課題に触れ、今後の政策立案
や実施への参考にしていただけたらと思います。

  市民、事業者、行政が力を合わせて資源を大切にしながら安全で環境を
保全できる理想的な循環型社会を実現するための「はじめの一歩」として、
まずはそれぞれの立場の現状と課題を共有したいと思います。

  学習会は広く公開していますので会員以外の方も参加できます。
  講演のあとには、活発な意見交換をしましょう。

日 時:年3月19日(金)pm2:00ー4:20
会 場:飯田橋セントラルプラザ 16F(教室A)
地 図:http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/info/office/
center/map_iidabashi.html
講 師:滝田靖彦さん プラスチック容器包装リサイクル推進協議会常
勤顧問 
参加費:300円
主 催:容器包装の3Rを進める全国ネットワーク
申 込:「連続学習会第7回3月19日参加」と明記のうえ「氏名」・
     「所属」・「連絡先」を書いて事務局までお申し込み下さい。
E-mail:reuse@citizens-i.org
FAX:03‐3263‐9463
※当日参加もOKですが、資料の準備の関係からできるだけ事前申し込みをお願いします。
(植田靖子)

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■容リ協関連ニュース
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  容リ協会は2010年2月2日、平成22年度(2010年)から大幅
に変わる容器包装プラスチックの入札方法についてHPで紹介しました。
  → http://www.jcpra.or.jp/00oshirase/news_release_31.html

  同年2月9日には「市町村からの分別基準適合物の引取状況」の12月
分までの実績・速報を更新しました。
  → http://www.jcpra.or.jp/gather/municipal/municipal05/

  プラスチック容器包装リサイクル推進協議会は、2010年2月3日、
『プラスチック製容器包装3R事例集』 09年度版発行をHP
に紹介。
               ↓
   http://www.pprc.gr.jp/news/2010020315400207.html

  プラスチック製容器包装の軽量化、肉薄化、そして袋の中のトレイの削
減などに各企業がたゆまぬ努力を続けていることが事例集からうかがえま
す。しかし、プラスチック製から紙製などへの素材自体の変更はわずかの
ようです。

  設計の段階で、使い終わって分別するときに丈夫に整形されたトレーや
容器が、すぐにペチャンコになるような工夫ができないものでしょうか?

  ちなみに私は、使い終わった後、丈夫なプラ容器の四隅にハサミを入れ
て保管するのにかさばらないようにしています。また、袋ものは下にハサ
ミを入れると空気が抜けるので膨れません。こんなふうに、ひと手間かけ
ている消費者にとっては容器包装プラスチックは負担です。何とか製造段
階の設計で工夫していただけないものでしょうか・・・と長年感じてい
ます。
(植田靖子)

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事務局からのお知らせ
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会議開催日程
1、運営委員会 2010年2月25日(木)pm6:30〜8:30
   場所:市民運動全国センター(千代田区麹町2-7-3-2F)
2、事務局会議 3月2日(火) 14:00〜16:00
   場所:市民運動全国センター(千代田区麹町2-7-3-2F)

※ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまにBCCでお送りして
います。ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail:reuse@citizens-i.org
URL:http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-7-3-2F 市民立法機構気付
TEL/03-3234-3844  FAX/03-3263-9463
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